チーム向けワークマネジメントプラットフォームを提供するAsana Japan(アサナ ジャパン)は、世界6ヵ国で実施した働き方に関する調査「仕事の解剖学」について日本の結果を発表。
「仕事の解剖学」は2019年8月~9月、勤務時間の使い方の理解を目標に、同社がSapio Researchと共同で実施した調査。「時間の大半をオフィスで過ごす、またはタスクを完了させるために50%以上の時間をコンピューターやデバイスに向かって過ごすプロフェッショナル」をナレッジワーカーと定義し、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドの計6ヵ国、合計10,223人のナレッジワーカーの仕事に関連する行動と意欲を調査した。オンライン上で40問の複数選択式アンケートを行い、補足として、各国で25~30分の電話によるインタビューを計30件実施。
日本は調査した6ヵ国の中で、毎日残業するという回答の割合がもっとも高く、82%の回答者が、終業後にオフィスや自宅で仕事を行っていた。また、日本のナレッジワーカーは時間の59%を「仕事のための仕事」に費やしており、認識(28%)の2倍以上の時間がとられていることが明らかとなった。さらに、仕事量について26%の日本人回答者がストレスを抱えていた。
一方で、自分の仕事が組織の目標達成に役立つものだと認識できているナレッジワーカーは日本では19%にとどまり、調査全体の平均(46%)の半分以下の値に。生産性についても、日本のナレッジワーカーが仕事を生産的に感じる時間は、調査対象国の平均が70%であるのに対して54%と、調査対象国の中で最低となった。
さらに、日本のナレッジワーカーが、自分の会社が効率化されていると感じる割合は調査国中でもっとも低かった。仕事の手順やプロセスを管理(進行状況の追跡や整理)する方法を持っている組織は39%にとどまった。管理職でも、部門内でどれだけ仕事が進んでいるか理解できていると回答したのは24%だった。また、日本のナレッジワーカーの仕事に関するITツールの使用は調査国中最低で、それによるストレスの低減がもっともできていなかった。