音声データで何がわかるのか?
澤井 インサイドセールスや顧客対応の電話を可視化するサービスを提供されていますが、インサイドセールスの会話データからどんなことがわかりますか?
會田 インサイドセールスのメンバーが営業や上司に見込み客とのコミュニケーション結果を報告するときに、テキストメモや口頭での説明だとニュアンスを伝えるのが非常に難しいです。また、報告内容にインサイドセールスメンバーのバイアスがかかってしまい、情報が正しく伝達されないという問題もあります。コミュニケーションの状況や結果が見込み客とインサイドセールスメンバーしかわからなくて「ブラックボックス化」されているのです。なぜ商談化しないのか?なぜ見込客は満足しているのか?など、「なぜ?」そうなったのかがわからない状態です。
音声データがあれば「なぜ?」の理由がわかります。ブラックボックス化されているコミュニケーション時の音声をデータ化することで可視化できるのです。
たとえば、会話の割合(どちらがどれくらいしゃべったか)・会話の速度・沈黙の回数・相手が話をしているときに被せて発言した回数・特定のキーワードを何回言ったか、などがデータとして取得できます。また、すべての音声データも保存されているので、自分で振り返ることもできるし、上司が確認することもできます。これらのデータを活用して客観的な分析やアドバイスもできるようになります。