SC Capital Partnersの出資先であるNSJAPANは、法人向け営業研修サービス「Sales Knowledge Lab（セールス・ナレッジ・ラボ）」の提供を開始した。
開発の背景
近年、企業の成長において営業組織の強化は重要な課題となっている。とくに、営業現場では成果主義の加速、オンライン商談化、人材不足といった社会課題が深刻化している。さらに、若手営業職の離職率が高く、営業ノウハウが属人的でブラックボックス化しやすい状況が課題となっている。
しかし、多くの企業では新人営業の育成や営業スキルの底上げに苦戦しており、従来の座学研修やマニュアル中心のトレーニングでは実践で成果につなげることが難しいという声が上がっていた。また、研修分野にもAIを活用した自動化ソリューションが登場しているが、画一的なトレーニングでは個々の課題に対応しきれない場合がある。
NSJAPANは、これまで営業代行やコンサルティング事業を通じて、さまざまな企業の営業プロセス改善に取り組んできた。その経験から、これらの問題解決のため、単発の研修やeラーニングだけでは定着しにくい「"今"、営業現場で使えるスキル」を身につけるには、継続的かつ双方向の指導が不可欠であると考え、再現性のある営業研修とSaaS（AIを含む）を組み合わせた営業力強化プログラム「Sales Knowledge Lab」の開発に至った。
主な特徴
営業スキル特化型の会員限定コンテンツ：営業トークの技術や顧客ニーズの掘り起こし方など、営業力向上に直結するコンテンツをオンラインで提供する。動画やケーススタディー、チェックリストなど実践で役立つ教材を会員限定で配信し、自主学習に取り組むことができる。
営業プロセス支援ダッシュボード：専用のダッシュボード上で各メンバーの商談状況やKPI進捗を可視化。これにより、営業チームは目標達成に向けた課題を即座に把握でき、マネージャーは育成やフォローが必要なポイントを把握できる。ダッシュボードには学習履歴も統合され、研修成果と営業成果を紐づけて管理することで、研修内容の効果測定も可能になる。
定期的なコーチングセッション：月次など定期的に、人間のプロフェッショナルコーチによる1対1または小グループでのコーチングを実施する。実案件の振り返りやロールプレイを通じて、オンラインコンテンツで学んだスキルを現場で適用するための具体的なアドバイスを受けることができる。受講者それぞれの課題に応じたフィードバックにより、学びを定着させ確実なスキルアップを図る。
人による研修サポートにフォーカス：AIチャットボットや自動採点システムに任せきりにせず、さまざまな経験がある営業コーチ陣が研修をサポートする。コーチは各企業の業界や提供サービスも踏まえたうえで指導を行うため、より実践的で細やかな指導が可能になる。これにより受講者は自身の強み・弱みに合わせた学習計画や改善提案を受けられ、モチベーション維持にもつながる。
