ネクスト・アイは、奥野製薬工業がSalesforce日報管理「kyoumo(キョウモ)」を導入したことを発表。営業人員ひとりあたり月20時間相当を削減するなど、営業DXの成果を創出した事例記事を公開した。
DX推進の背景と課題
奥野製薬工業では、営業活動の記録がExcelや紙ベースで行われていたため、データの一元管理が困難となっていた。Salesforce導入を機に営業プロセス全体の最適化と効率化を目指し、kyoumoの導入を決定した。
奥野製薬工業のニーズと選定理由
重要要件:活動予定と日報のシームレス連動
- 具体的ニーズ:予定登録後、訪問結果を同じ画面で追記し、入力負荷を最小化したい
- kyoumoの提供価値:ドラッグ&ドロップで予定を作成し、ワンタップで日報へ変換できる
重要要件:リアルタイム案件フォロー
- 具体的ニーズ:マネージャーが最新状況を即時把握し、適切な支援を行いたい
- kyoumoの提供価値:Salesforce上で活動/案件情報を同期。自動で通知も可能
重要要件:モバイルファースト
- 具体的ニーズ:移動中でもスマホですばやく入力・確認したい
- kyoumoの提供価値:iOS/Androidに最適化したUIとオフライン対応が可能
「kyoumo」導入成果
月間20時間の工数削減
スマホからすき間時間で日報を入力できるため、報告・集計に費やしていた作業を圧縮。営業担当者ひとりあたり週5時間、月20時間の削減を実現。
組織的な営業プライオリティの管理
「最近訪問していない顧客リスト」などを抽出し、マネージャーがリアルタイムで全メンバーの計画を把握。チーム全体で優先度を調整し、戦略的なターゲティングが可能になった。
活動履歴の活用と、多拠点での顧客対応
訪問直後にモバイルから記録することで、顧客の反応やトラブルといった情報も蓄積。東京・大阪など拠点が異なる担当者間でも日報を閲覧するだけで最新状況を共有でき、対応スピードと質が向上した。
今後の展望
奥野製薬工業は2030年に向けた成長戦略として、国内で効果をあげているSalesforceとkyoumoのシステムを海外拠点へ展開することも検討している。これにより、グローバルでの商談管理とトラブル対応のスピード向上を実現し、海外事業の拡大を加速させる方針。