現場帳票システム「i-Reporter」を提供するシムトップスは、不動産企業においてオフィスビル・商業施設の売上集計業務経験がある担当者97名を対象に、オフィス・商業施設の売上集計業務に関する実態調査を実施した。

約半数が、売上データの集計を「紙」「Excelやスプレッドシート」など非デジタルで実施

「Q1.現在、売上データの集計はどのように行っていますか。過去に担当していた方は、担当していた当時の最新の方法をお選びください。(n=97)」と質問したところ、「紙」が7.2%、「Excelやスプレッドシート」が39.2%という回答になった。
非デジタルでの売上集計について、「売上データの回収」や「売上データの転記・集計」の負担を実感

Q1で「紙」「Excelやスプレッドシート」と回答した人に、「Q2.非デジタルでの売上データの集計に関して、負担を感じている、感じていた業務は何ですか。(複数回答、n=45)」と質問したところ、「売上データの回収」が48.9%、「売上データの転記・集計」が44.4%、「記録間違いや漏れの確認・修正依頼」が37.8%という回答になった。
非デジタルでの売上集計による課題、「集計ミスや入力ミスで手戻りが発生する」が66.7%でもっとも多い

Q1で「紙」「Excelやスプレッドシート」と回答した人に、「Q3.売上データの集計が非デジタルであることによって、生じた課題を教えてください。(複数回答、n=45)」と質問したところ、「集計ミスや入力ミスで手戻りが発生する」が66.7%、「データの修正や更新に手間がかかる」が44.4%、「データ入力や集計に時間がかかるため、他の業務に支障が出る」が42.2%という回答になった。
「情報の遅れによりトップダウンが遅くなる」や「担当者しか分からないやり方になっており、非効率」などの課題も
Q3で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q4.Q3で回答した以外に、売上データの集計が非デジタルで行われることによって生じた課題があれば、自由に教えてください。(自由回答、n=39)」と質問したところ、「情報の遅れによりトップダウンが遅くなる」や「担当者しか分からないやり方になっており、非効率」など30個の回答を得た。
<自由回答・一部抜粋>
- 情報の遅れによりトップダウンが遅くなる
- 担当者しか分からないやり方になっており、非効率。ミスがわかりづらい
- 人員ミスが起こる
- 操作を理解していない人に教えるのが大変
- 過去のデータの取り出しに時間がかかる
8割以上が、売上集計をデジタル化することで「課題が解決できる」と期待

Q3で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q5.売上データの集計をデジタル化(システム化)することで、Q3で回答した課題を解決できると思いますか。Q3で複数回答された場合は、最も重大なものについてお答えください。(n=39)」と質問したところ、「非常にそう思う」が33.3%、「ややそう思う」が51.3%という回答になった。
売上集計システムに対する不満、「トラブル発生時のサポートが不安」「テナントへの説明業務が負担」が上位

Q1で「POSレジ」「専用のパッケージソフトウェア」「自社開発のシステム」と回答した人に、「Q6.現在、売上データの集計で使用しているシステムに対する不満を教えてください。過去に担当していた方は、担当当時に使用していたシステムに対する不満をお答えください。(複数回答、n=50)」と質問したところ、「トラブル発生時のサポートが不安」が32%、「テナントへの説明業務が負担」が30%、「セキュリティ面のリスク」が20%という回答になった。
約半数が、売上集計業務の自動化・システム化により時間に余裕ができた場合、「売上データの深掘り分析やレポート作成」をしたいと回答

Q1で「紙」「Excelやスプレッドシート」と回答した人に、「Q7.売上データの集計業務が自動化・システム化され、時間の余裕ができた場合、どのような業務に充てたいですか。過去に担当していた方は、担当当時に自動化・システム化されていた場合を想定してお答えください。(複数回答、n=45)」と質問したところ、「売上データの深掘り分析やレポート作成」が46.7%、「テナントや顧客との関係強化のためのコミュニケーション」が37.8%、「部門間の連携や調整業務の強化」が37.8%という回答になった。
売上集計業務のシステム化に必要なサポート、「導入前の十分なテストと調整期間の確保」や「オペレーショントレーニングの徹底」など

Q1で「紙」「Excelやスプレッドシート」と回答した人に、「Q8.売上データ集計業務のシステム化に向けて、どのようなサポートが必要だと思いますか。(複数回答、n=45)」と質問したところ、「導入前の十分なテストと調整期間の確保」が44.4%、「オペレーショントレーニングの徹底」が42.2%、「現場の意見反映」が40%という回答になった。
売上集計システムに求める機能、「収集したデータの自動集計・分析機能」が45.4%でもっとも多い

「Q9.売上データ集計業務では、どのようなシステムの導入が理想的だと感じますか。(複数回答、n=97)」と質問したところ、「収集したデータの自動集計・分析機能」が45.4%、「様々な売上データ形式への柔軟な対応」が39.2%、「入力ミスの警告とアラート通知機能」が37.1%という回答になった。
【調査概要】
調査名称:オフィス・商業施設の売上集計業務に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年2月3日〜2月20日
有効回答:不動産企業にてオフィスビル/商業施設の売上集計業務経験がある担当者97名
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っている。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がある