全社員が経営目線を持つべきと言われることがありますが、経営に近い業務に携わっていない限り腰は重く、経営目線を持ったとしても活かせる状況はあまりないことも。しかし、営業は売上に直結する業務であり、経営に近い仕事の1つでしょう。実際、営業職から経営者へとキャリアアップしている方も非常に多いのです。
経営目線で営業の仕事をするということは、自分の業績だけでなく、所属部署や他部署にまで目を配って会社全体がリソースを最適化して成果を挙げられているかを意識する必要があります。そのうえで、自身の仕事が会社の中でどのような役割を果たしているかを理解し、適切な仕事をしなければなりません。そのために活かせる知識こそが経営学です。
経営学を基本から学んでみたいと思ったときに参考にしていただきたいのが、SalesZineを運営する翔泳社から発売している『ど素人でもわかる経営学の本』です。
経営学は、著者の中川功一さんいわく「この百数十年で、よい会社のあり方を模索するために急速に発展した」知識の集大成です。本書でもイノベーション論やマーケティング論、事業システム論、経営戦略論、組織行動論、経営組織論という6つの大きな分野を網羅して解説。その中で、どんな理論が実践で有効なのかが述べられています。
今回はそれらの知識を身につけるための前提となる「1章 そもそも経営学って何?」を抜粋して紹介します。経営学に関心を持ったばかりの方にとって、まずは経営学がどんな学問でどう役に立つのかをしっかりイメージすることが大切です。周りから一歩飛び出した営業職になるために、ぜひ本書をご活用ください。