Fountainが運営するマーケティングオートメーション(MA)システム「UTAGE」は、外部システムや生成AIエージェントとの連携を可能にするAPIおよびMCP(Model Context Protocol)を公開した。

公開の背景
生成AIやAIエージェントが加速度的に発展したことで、マーケティング業務の自動化が現実的なものとなりつつある。ChatGPTやClaudeといった生成AIの登場以降、広告コピーの作成やメルマガ文面の生成、データ分析の効率化は向上した。
さらに2026年に入り、オープンソースのパーソナルAIエージェント「OpenClaw」の普及や、AnthropicのCoworkのような非エンジニア向けAI業務自動化ツールの登場により、AIが対話から実行へと機能の移行が進んでいる。コードを書かずにAIへの指示だけでアプリやページを作る「バイブコーディング(vibe coding)」という手法の認知が拡大し、エージェント型AIが業務を自律的に遂行する運用が本格化している。
しかし、マーケティング領域においては「実際にツールを操作してLPを作る」「ステップメールのシナリオを設定する」「セミナー集客用のファネルを構築する」といった実行フェーズの自動化は、依然として手作業に依存していた。既存のMA・LP作成ツールはGUI操作を前提としたノーコードツールであり、AIエージェントがプログラム的に操作するためのAPI・インターフェースを備えていないことが課題であった。
UTAGEは、セールスファネル構築・メール配信・LINE配信・決済・会員サイト・顧客管理をオールインワンで提供する国産MAとして、累計17,000社以上に導入され、100万人を超えるユーザーのマーケティング活動を支えている。とくにオンライン講座・コンテンツ販売・セミナー集客といったオンラインビジネスの領域で採用されており、集客の仕組み化と業務効率化を可能にするマーケティングツールとして評価を得ている。
今回のAPI・MCP公開は、ノーコードMAツールとしての操作性を維持しつつ、AIエージェント・自律エージェントによる外部操作を可能にするマーケティング基盤へと機能を拡張する取り組みになる。

公開内容
ファネル機能を中心に次の機能をAPI・MCP経由で提供する。
ファネル管理
- ファネル(セールスページ・ランディングページ群)の作成、一覧取得、更新
- ファネル内のステップの作成、一覧取得、並び替え、更新
ページ管理
- LP・セールスページ・サンキューページなどの作成、取得、更新、削除
- ページ一覧の取得(公開URL・コンテンツタイプ含む)
ページコンテンツ構築
- セクション・行・カラム・各種コンテンツ要素(テキスト・画像・ボタン・フォーム・動画・カウントダウンタイマーなど)の配置
- HTMLソースによるページの直接編集(既存テンプレートのカスタマイズにも対応)
メディア管理
- アップロード済みの画像・動画・音声ファイルの検索、一覧取得
- フォルダ管理
配信アカウント・シナリオ管理
- メール配信(メルマガ・ステップメール)、LINE配信のアカウント作成、一覧取得
- 配信シナリオの作成、一覧取得
利用イメージ
ケース1:セミナー集客LPの自動作成
ClaudeやClaude Codeに「セミナー集客用のLPを作って」と指示するだけで、AIエージェントがUTAGEのMCPを通じてファネルの作成→ステップ追加→ページ作成→コンテンツ配置までを自動で実行する。プログラミングの知識は不要で、自然言語の指示でLP作成が完了する。
ケース2:オンライン講座の販売ファネル構築
「オンライン講座の販売ファネルを作って。LP→オートウェビナー視聴ページ→申し込みページ→サンキューページの4ステップで」といった指示から、コンテンツ販売に最適化されたセールスファネルを自動構築。コピーライティングもAIが生成するため、企画から公開までの時間を短縮することが可能になる。
ケース3:既存ファネルの一括修正
「すべてのLPのヘッダー画像を新しいロゴに差し替えて」「各ページのCTAボタンのテキストを統一して」といった、従来は1ページずつ手作業で行っていた修正作業も、AIエージェントがAPIを通じて一括で実行できる。
ケース4:インフルエンサーマーケティングのスピーディーな展開
インフルエンサーとのコラボキャンペーンでは、短期間でLP・申し込みフォーム・サンキューページを用意する必要がある。AIエージェントに「〇〇さんコラボの限定セミナーLPを作って」と指示するだけで、ファネル一式を構築。インフルエンサーマーケティングにおけるスピード感のある施策展開を支援する。
ケース5:開発者・パートナーによるシステム連携
APIを利用することで、CRM・広告管理ツール・予約システム・ECサイトなどの外部サービスとUTAGEを連携させたカスタムなAIワークフロー(Agentic Workflow)の構築が可能になる。
