SlackなどのコミュニケーションツールのデータをAIで解析し、従業員のコンディションや業務時間などを可視化するサービス「Well」を開発・運営するBoulder(ボルダー)は、ジェネシア・ベンチャーズ、FORCAS・ジャパンベンチャーリサーチ代表取締役の佐久間衡氏、ヘイ代表取締役の佐藤裕介氏を引受先とした総額6,000万円の資金調達を実施したこと、サービスのα版をリリースしたことを発表。
同社では、従業員の成功(=事業の成功)と自社の収益と従業員の幸福度(ウェルビーイング)を両立させる「エンプロイーサクセス」という概念を日本でスタンダードにするという目的のもと、従業員がより前向きに働きやすくするエンプロイーサクセスプラットフォーム「Well」を開発。
「Well」α版の提供価値
●低運用コスト・基本従来のアンケート記入不要
Slackなどのコミュニケーションツールを利用しているだけで、すぐに利用開始できる。導入後、最短翌日(※組織規模によって差分あり)から従業員、組織の現状を把握、分析することが可能に。
●リアルタイム反映
従業員が抱えている課題をリアルタイムでキャッチアップすることが可能に。放置すると深刻になるような課題を予兆段階でキャッチアップすることで、早期解決につなげることができる。
●客観的な可視化
従来のアンケートだと、従業員が主観で入力しているため、どうしてもアンケート結果が実際の状態との差分が発生するリスクがあった。「Well」は実際の行動データに基づいた機械学習を用いることで、従業員や組織の状態をより客観的に可視化することができる。
創業者コメント
●Boulder代表取締役 牟田吉昌氏
「『人は想像していないことは決して実現できない』というダ・ヴィンチの言葉があるように、我々人類が前進している時はいつだってなにか未来について想像し、想像したことを実現するために働いている時です。 我々は、日々働いてる中でどうしても『不安』『不満満』『不幸』等の『不』を感じてしまいがちですが、『Well』を通じてそうした企業社会の『不』を根本から解決し、働く人々がウェルビーイングな状態で、自由に未来について思いを馳せるようになり、前向きに明日を期待することができる世の中の実現を目指しています」
引受先からのコメント
●株式会社ジェネシア・ベンチャーズ 田島聡一氏、相良俊輔氏
「一人の人が新卒から定年まで一つの企業に所属し続けることが当たり前ではなくなった今、従業員は企業にとって顧客と同等の意味を持つ存在となり、従業員の成長や成功をサポートできるか否かが、企業の持続的発展の成否を決める分水嶺になってきているように感じます。熱く大きな事業ビジョンをもつ牟田さんとともに、従業員の心の声に寄り添う豊かなソリューションを創っていきたいと思います」
●株式会社FORCAS・株式会社ジャパンベンチャーリサーチ代表取締役 佐久間衡氏
「ユーザーがサービスに満足しハッピーになること。会社のメンバーがハッピーに働くこと。この2つは矛盾なく達成できるはずであり、むしろ、本質的には両者は不可分のはず。この後者であるエンプロイーサクセスという大問題に挑戦するWellに心の底からわくわくします。オープンで人に愛される牟田くんをサポートし、ウソがない人生を送る人を少しでも増やせたらうれしいです」
「Well」はα版リリースに際して、無料トライアルを実施中。また今後も、従業員の課題解決につながるような機能を加えるなど従業員ファーストのプロダクトとして開発を進めていく予定。