明治安田生命は、仕事用のLINE「LINE WORKS」を提供するワークスモバイルジャパンとセールス・イネーブルメントソリューション「Rekuru SFA for LINE WORKS」を提供するジェネストリーム、社内電話帳/名刺管理ツール「PhoneAppli for Salesforce」を提供するPhone Appliの3社が開発した新たなソリューションを導入。効果検証のための実証実験を開始する。本ソリューションは、「Rekuru SFA for LINE WORKS」を介して「LINE WORKS」と「PhoneAppli for Salesforce」が連携するというもの。
明治安田生命では、2014年よりセールスフォース・ドットコムが提供する「Salesforce」を本格導入し、同社のMYライフプランアドバイザー(営業職員)と顧客のスピーディなコミュニケーション強化を目的にPhoneAppli for Salesforceの導入も行っていた。
また営業推進を目的に、2017年8月より「LINE WORKS」を導入し、顧客とMYライフプランアドバイザーの円滑なコミュニケーションを実現してきた。
ワークスモバイルジャパンとジェネストリームは、このように「LINE WORKS」と「Salesforce」を合わせて利用するニーズの高まりを受け、「Rekuru SFA for LINE WORKS」により「LINE WORKS」と「Salesforce」が連携する新たなソリューションを開発した。
本ソリューションを導入することにより、明治安田生命では、同社のMYライフプランアドバイザーなどが「LINE WORKS」で友達になった顧客のLINEアカウント情報をシームレスに「PhoneAppli for Salesforce」の顧客属性情報に加えることが可能となる。
このたびの実証実験について、明治安田生命保険の湯浅慎司氏、セールスフォース ・ドットコム田村英則氏はそれぞれ以下のようにコメント。
「これまでの対面、電話、メールによるコミュニケーションに、利用が急増しているLINEが加わることで、お客さまの望まれる連絡手段でコミュニケーションが取れるようになります。今回の連携ソリューションを利用することで、それぞれを個別に利用するのではなく、一元的に管理された画面から適切な連絡手段を選択し、履歴の管理もできるようになることで、よりお客さまに寄り添った高度なコミュニケーションが実現できることを期待します」(明治安田生命保険/湯浅氏)
「LINEをエンタープライズ分野において本格的に導入していくことで、これまでのメインツールであった電話やメールと比べても、より効果的に追客が出来るようになります。マルチコミュニケーションチャネルを統合的にカバーできる事に加え、今後は顧客の世帯管理や資産状況を統合的に管理できるSalesforce Financial Services Cloudと組み合わせることで顧客の意思決定をスピーディにサポートすることを目指す予定です」(セールスフォース・ドットコム/田村氏)
今後はさらに、以下のような機能を追加実装する予定。
- 「LINE WORKS」と顧客のLINE間でやり取りしたトークログが「Salesforce」上で管理可能になり、従来では、管理が難しかったLINEを活用した営業活動の可視化を実現
- 顧客スコアリングに応じたステップメール送信を「LINE WORKS」を使う営業職員に対してリマインドする機能をチャットボット活用で実装し、営業活動の機会損失軽減を実現
- 本来、「Salesforce」上にPCを使って記入する商談情報を「LINE WORKS」上からスマホで記入可能にし、利用する営業職員の負担を軽減、「Salesforce」の社内浸透や利用率向上を実現