富士通は、Salesforceのマーケティング・オートメーション(以下、MA)において実績を持つtoBeマーケティングの全株式取得を目的とする株式譲渡契約を締結した。株式取得完了後、toBeマーケティングは、リソースとケイパビリティを維持しながら「toBeマーケティング, a Fujitsu company」とブランドを変更し、富士通グループの一員として事業活動を行う。
富士通は、社会課題を起点としてクロスインダストリーで顧客の成長に貢献し、サステナブルな世界の実現を目指すグローバルソリューション「Fujitsu Uvance」を推進している。今回、重点注力分野(Key Focus Areas)のひとつである「Business Applications」におけるエンタープライズ向けクラウド事業の強化を目的として、toBeマーケティングと株式譲渡契約を締結した。
toBeマーケティングは、MA領域の知見と技術力を有し、「Salesforce Marketing Cloud Engagement」(※1)と「Salesforce Marketing Cloud Account Engagement」(※2)の導入を支援している。富士通はtoBeマーケティングをグループ企業に迎えることで、新たな注力領域としてマーケティング領域を強化し、顧客への提供価値の向上を目指す。
また、toBeマーケティングの強みであるMA領域と、富士通の強みであるSFA/CRM領域を組み合わせることで、顧客のビジネス変革の要となる「Salesforce Customer360」(※3)を全方位で提供することが可能となる。マーケティング、セールス、カスタマーサポートといった複数の部門をつなぎ、全社的なデータ活用により、顧客の新たなビジネス機会の創出・価値向上を実現するデジタルビジネスを支援する。
(※1)Salesforce Marketing Cloud Engagement:パーソナライズされたマーケティングと自動化されたジャーニーで、顧客と関係を構築できるBtoC向けツール
(※2)Salesforce Marketing Cloud Account Engagement:見込み客の行動を可視化して確度を点数化し、興味に応じたマーケティング施策を自動化できるBtoB向けツール
(※3)Salesforce Customer360:ひとつの顧客ビューを共有することで、複数の部門を結束させ、顧客のビジネス変革を支援する統合CRMプラットフォーム
富士通 執行役員 SEVP グローバルビジネスソリューションビジネスグループ 高橋美波氏のコメント
toBeマーケティングが当社グループの仲間に加わることを大変嬉しく思います。当社がデジタル技術を活用して解決策を提案するコンサルティング事業を強化する中、toBeマーケティングとのシナジーにより、セールス・サービス・マーケティングのあらゆる顧客接点においてお客様のDX(デジタル・トランスフォーメーション)とSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)の推進を、より迅速かつ強力に支援することができると期待しています。
toBeマーケティング 代表取締役CEO 小池智和氏のコメント
当社は創業以来、社名のゆかりともなっている「企業のマーケティングの目指す姿を支援する」というビジョンのもと、2,000社を超える多くの企業のデジタルマーケティングの支援をして参りました。
このたび、富士通グループに入ることで、MAとCRMのかけあわせによるデジタルマーケティングと営業活動の融合を更に推進し、より多くのお客様に価値あるサービスの提供を実現できると考えております。