deexは、代理店連携SaaS「CoPASS(コーパス)」β版のリリースに向けて、Gazelle Capital、ANOBAKAおよび金融機関から総額6,500万円の資金調達を実施した。
「CoPASS」β版の概要
パートナービジネス(営業代理店を活用した事業推進)の推進において、次のような課題が発生している。
- 実績を出す適切なパートナーを開拓できていない、開拓および契約後のアクティブ率が上がらないといった理由から売上が伸びない
- 代理店の実績傾向やROIを分析して戦略をブラッシュアップしたいが、情報が一元管理されておらず、代理店戦略や戦術策定に必要な分析基盤がない
- パートナーの増加により管理業務が煩雑化し、契約情報の管理や案件情報の可視化、インセンティブの集計など、本来取り組むべき業務に充てる時間を捻出できない
- よりセキュアな環境で代理店管理・連携を行い、ガバナンスを強化したい
このような課題を受けてdeexは、CoPASSのβ版をリリースした。CoPASSは、モノやサービスを開発・販売しているメーカー(ベンダー)が、それらを代理販売する営業代理店(パートナー)との連携を強化・高度化するプラットフォーム。契約先の代理店や営業代行会社に関して「業務データの統合・一元管理」「実績分析による代理店戦略の高度化」を行う。
- 「実績を出す代理店」の傾向を分析し、適切なパートナーとのマッチングを支援
- パートナーの契約情報や基本情報を一元管理
- コミュニケーション業務(資料共有や案件共有など)や手数料/インセンティブの集計業務などをワンストップで行い、担当者の業務工数を削減
- 実績分析、収益分析、ROI算出といった分析機能を提供
Gazelle Capital 石橋孝太郎氏のコメント
日本におけるBtoBの営業活動の中で、代理店の皆さま経由での営業活動は非常に大きなものと考えております。国内外においてセールステックが注目されるこの市場の中で、日本の商習慣を深く理解し、当事者として代理店領域に向き合ってきたdeexチームと共に、市場構造を改善し、日本企業の底上げをするような、大きなインパクトを出してくださることを期待しております。
ANOBAKA 松永和彰氏のコメント
代理店連携を強化・DXするパートナーリレーションシップマネジメント(PRM)の領域は米国をはじめ海外では大きなマーケットに成長しつつあります。日本のPRM領域でもますますDX化が進むことが予想される中で、日本の商習慣に沿った専用のPRMツールの登場が待たれていました。代表牛丸さんをはじめdeexのチームは、代理店領域で豊富な知見およびエンタープライズセールス/プロダクト開発の経験を有しており、この領域で大きく成長するスタートアップだと感じ投資させていただきました。日本のPRMスタートアップの旗手として当該領域を変革されていくと信じています。