識学が「五月病に関する調査」を実施した。結果、五月病経験者の8割以上が業務に影響があったと回答し、「業務に集中できなくなった」という回答が半数を超えた。
五月病は精神的負担に影響
五月病になった際、どのような症状があったかを尋ねると、最多は「やる気が出ない」で65.3%、次いで「憂うつ感」が54%、「不安感」が36%、「無力感」「倦怠感」が35.3%と続き、上位5位はすべて精神的な症状であった。
「仕事に集中できなくなった」が半数超え
五月病による仕事への具体的な影響を尋ねると最多が「業務に集中できなくなった」で55.3%、次いで「作業スピードが落ちた」が32.7%、「ミスが増えた」が24%と続いた。一方、「仕事に影響はなかった」旨の回答は16.7%と、逆に83.3%が「業務に何かしら影響が現れた」ことが明らかになる結果に。
五月病の原因「社内外の人間関係」約4割と最多
五月病の原因を尋ねると、「社内・社外の人間関係」が38.7%と約4割で最多であった。次いで「業務内容・役割の変更」が29.3%、「転勤・部署異動」が16.0%、「上司・部下の入れ替わり」が10.7%と続く。なお、32%は「特定の原因はない」と回答し、明確な原因の有無にかかわらず五月病のリスクがあることがうかがえる結果に。
約6割が「五月病をきっかけに会社を辞めたいと思ったことがある」
五月病がきっかけに会社を辞めたいと思ったことがあるか、を尋ねると、60%が「ある」と回答した。
「長期休暇明けの直後はゆったりと仕事をする」3人に1人
同僚・部下が五月病になったビジネスパーソンを対象に、ゴールデンウィークの連休明け前後に意識的に行うことを尋ねると、「規則正しい生活をする」がもっとも多く54.7%、次いで「連休明け直後はゆったり仕事をする」が33.3%、「連休が明ける前日や前々日から気持ちを切り替える」が28.7%、「上司・部下・同僚と会話をする」が26.7%という結果に。
調査概要
- 調査対象:企業に勤め、自身か同僚・部下が五月病になった20歳~59歳の男女
- 有効回答数:300サンプル
- 調査期間:2022年4月8日~11日