オンライン学習プラットフォーム「UMU(ユーム)」を展開しているユームテクノロジージャパンは、従業員数500名以上企業の経営者・役員103名に対し、「学習する組織」に関する意識調査を実施し、調査結果を公開した。
調査概要
調査概要:経営者の「学習する組織」に関する意識調査調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年12月3日〜同年12月5日
有効回答:大企業(従業員数500名以上)の経営者・役員103名
調査結果
「Q1.あなたは『学習する組織(Learning Organization)』という概念を知っていますか」(n=103)という問いでは「知っている」の回答が42.7%、「知らない」が57.3%となった。
Q1で「知っている」と回答した人(n=44)に対する「自社において『学習する組織』が構築できていると思いますか」という問いでは、「かなりそう思う(18.2%)」「ややそう思う(38.6%)」が合わせて56.8%、「全くそう思わない」(9.1%)「あまりそう思わない」(34.1%)が合わせて43.2%という結果に。
Q2で「全くそう思わない」「あまりそう思わない」と回答した人(n=19)へ「自社において『学習する組織』が実現できていないと思う理由を教えてください(複数回答)」と尋ねたところ、「現場での智慧が共有できる状態になっていない」「社内にナレッジが蓄積されていない」「イノベーションが生まれていない」(ともに、42.1%)が上位に挙がった。
続けてQ3で「わからない/答えられない」以外を回答した人(n=19)に「『学習する組織』が実現できていないと思う理由」を自由回答で尋ねたところ、「会社に対するエンゲージメントが高くないため」「余裕がない」など15の回答が得られた。
<自由回答・一部抜粋>- 68歳:余裕がない
- 66歳:独創性がない
- 60歳:会社に対するエンゲージメントが高くないため
- 62歳:想いを持った指導者やメンバーが少ないため
- 49歳:従業員の定着率がなかなか向上しない
- 35歳:社長が教育にお金をかけない
Q1で「『学習する組織』という概念を知っている」と回答した人(n=44)に対する「『学習する組織』を構築することが重要だと思いますか」という問いには「かなりそう思う」(70.4%)「ややそう思う」(27.3%)と続き、合わせて97.7%がその重要性を感じていることがわかった。
また、Q5で「かなりそう思う」「ややそう思う」と回答した人(n=43)に、「『学習する組織』の構築が重要だと思う理由を教えてください(複数回答)」と尋ねたところ、もっとも多かったのは「イノベーションを生み出すため」(74.4%)、続いて「変化に強い組織づくりをするため」(58.1%)、「従業員のエンゲージメントを高めるため」(41.9%)という結果となった。
また、Q6で「わからない/答えられない」以外を回答した人(n=43)に対して、「Q6で回答した以外に、自社における「学習する組織」の構築が重要だと思う理由があれば、教えてください(自由回答)」と尋ねたところ、「自ら考え行動する社員を育成するため」「環境変化への対応力強化のためには、組織の学習力向上が必須」など34の回答が得られた。
<自由回答・一部抜粋>- 60歳:自ら考え行動する社員を育成するため
- 61歳:自己成長
- 61歳:優秀な人材を育てるため
- 56歳:環境変化への対応力強化のためには、組織の学習力向上が必須
- 52歳:会社の成長のために必要
- 63歳:新しいシステム、技術が必要になるから
- 51歳:コロナ禍で事業環境が激変している現在、学習して向上していかなければ生き残っていけない
- 60歳:個人のモチベーションの高揚