電通は、スマートフォンアプリを中心として分析から開発まで一貫したデジタル戦略を推進するフラーと業務提携し、「アプリ戦略パートナープロジェクト」を立ち上げた。同プロジェクトでは顧客企業のDX支援を行い、とくに、アプリを起点に事業のデジタル領域を支援していく。
コロナ禍をきっかけに多くの企業がDX領域での業務効率化に取り組むようになり、その波は従来のデジタル領域を活動範囲としていなかった企業にも及んでいる。しかし、デジタル領域の人材や経験が盤石でない企業にとっては、開発の要件定義や開発ベンダーへの発注作業自体が難しく、大きな不安や負担が発生している。
この課題解決策のひとつにはプログラミング言語・ITスキルが不要のアプリ開発パッケージがあるが、アウトプットが類似してブランドの独自性が薄まってしまうなどの課題も少なくない。また、とくにブランドの差別化が必須の業界においては、顧客のアプリ体験を自社ブランドの世界観と連携させることが重要で、パッケージ化されたテンプレートが不向きな場合もある。
こうした複合的な課題の解決には、事業戦略(Business)、開発(Technology)、顧客体験(Creativity)の3つのスキルを兼ね備え、目的やゴールの共有を密に行いながらサービス開発に取り組めるパートナー体制が求められる。同プロジェクトでは、事業価値を創造して顧客へ届ける電通と事業価値からアプリ体験へのシームレスな開発を得意とするフラーが連携し、市場分析・戦略構築・開発・マーケティング・運用までをワンストップで提案する。これにより、課題設定をアプリ開発のみに限定することなく、顧客企業のビジネス全体に目を配った理想的なアプリの開発が可能になる。