国家資格キャリアコンサルタント養成講座を開催する日本マンパワーは、国家資格キャリアコンサルタント有資格者を対象に、新型コロナウィルス感染拡大による2020年の緊急事態宣言から1年後の変化について調査を実施した。
1年経過し対面の相談が増加 36.3%から63.6%へ
相談の実施方法は2020年は36.3%、2021年は63.6%と、昨年と比較して「対面」が増加した。オンラインは昨年の53%からさらに数字を伸ばし64.6%と言う結果に。他方で、電話やテキスト(メールやLINEなど)の数字は減少し、オンラインによる面談スタイルが定着を見せている。
相談数「増加」の声が2倍に
前年と比較して相談数が増加したかを尋ねると、2020年は23.3%が「増加した」と答えたのに対して、2021年に「増加した」と回答したのは52%と倍以上に。昨年度と比較して、オンラインなど手軽な相談方法が増えたこと、そして緊急事態宣言などにより、キャリアの先行きの透明性が低下したことなどが影響していることが想定される結果に。
今後のキャリアや、在宅勤務、ストレスなどの相談が増加
「相談が増えた」という回答が集まったテーマの中から、昨年の比率と比較して増加している項目をピックアップすると、「今後のキャリアについて(20.2pt増加)」「職場の人間関係について(16.9pt増加)」「健康面について(14pt増加)」という結果に。なお、相談が増えていると感じるテーマを尋ねると、結果は昨年から大きな変化はなく、「今後のキャリアについて」「ストレスや鬱、メンタル面について」「リモートワークや在宅勤務について」が上位3位として並んだ。
調査概要
- 調査方法:弊社キャリアコンサルタント養成講座受講生向けメール配信、ウェブ回答
- 調査期間:2021年度:2021年5月29日~6月4日/2020年度:2020年5月23日~29日
- 調査対象:同社のキャリアコンサルタント養成講座を受講し、国家資格キャリアコンサルタント資格を有する、かつ緊急事態宣言中にキャリアコンサルティングを実施した方
- 回答者数:2021年度:228件/2020年度:387件