楽天インサイトは、「在宅勤務に関する調査」をインターネットで実施した。
勤務先で在宅勤務の制度が導入されているかを聞いたところ、34.3%の人が「導入されている」、60.8%の人が「導入されていない」と回答した。都道府県別でみると、東京都(52.2%)、神奈川県(50.6%)では半数以上が「導入されている」と回答。次いで、千葉県(46.5%)、兵庫県(42.2%)、埼玉県(39.8%)が続く結果となった。
「新型コロナウイルス感染症拡大の影響で在宅勤務を始めた・頻度が増えた人」は23.1%に。職種別に割合をみると、「企画・マーケティング系」(64.8%)、「ITエンジニア(システム開発・SE・インフラ)」(58.5%)が他職種と比べて高かった。「営業系」は38.5%である。
「新型コロナウイルス感染症拡大の影響で在宅勤務を始めた・頻度が増えた人」に対し、在宅勤務を始めた時期を聞いたところ、7都府県を対象にした「緊急事態宣言後(2020年4月7日以降)」と回答した人が44.5%で最も多かった。
「新型コロナウイルス感染症拡大の影響で在宅勤務を始めた・頻度が増えた人」に対し、現在、在宅勤務を行っている頻度を聞いたところ、「週に5日(勤務日すべて)」の人は43.0%、週に4日以下の人(在宅勤務をしているが勤務日すべてではない人)は57.0%だった。
「新型コロナウイルス感染症拡大の影響で在宅勤務を始めた・頻度が増えた人」に対し、最も理想的だと思う在宅勤務の頻度を聞いたところ、「週に2日」(22.7%)、「週に3日」(22.3%)、「週に5日(勤務日すべて)」(19.4%)の順となった。
今後、在宅勤務の導入・普及が「進んでほしいと思う」と回答した人は46.9%、「どちらともいえない」と回答した人が43.6%、「進んでほしいと思わない」と回答した人は9.5%という結果となった。
在宅勤務を行ってよかったことでは、「通勤ラッシュ・満員電車を避けられる」が55.7%で最も高く、続いて「時間にゆとりができる」(37.2%)、「服装や見た目を気にしなくてよい」(34.9%)。在宅勤務を行って困ったことでは、「運動不足になる」が48.4%で最も高く、続いて「人との会話が減る」(33.4%)、「その場にいかなければいけない仕事が進まない」(28.2%)、「同僚や上司、部下とのコミュニケーションが難しい」(28.1%)が続く結果となった。
本調査は、全国のパート・アルバイト、自由業・フリーランスを除く有職者で、20歳~69歳、男女を対象に、2020年4月10日から4月12日に実施。 回収サンプル数1,000サンプルである。