エピックベースは、会議音声を活用したAIエージェント「Otolio(オトリオ)」において、第一弾となる商談向けAIエージェント(セールスエージェント)ベータ版の提供を開始することを発表した。

リリースの背景
エピックベースはこれまで、打ち合わせ後の業務で負荷がある議事録の作成時間の削減に注力してきた。しかし、打ち合わせに関わる業務は議事録の作成だけではない。会議の準備、記録、フォローアップにおける手作業や繰り返し作業に時間を費やし、戦略立案や関係構築といったコア業務に集中できないという課題がある。
そこでエピックベースは、会議や打ち合わせで発生する業務を自動化するため、会議音声を活用したAIエージェントOtolioを開発し、その第一弾として商談向けAIエージェントベータ版をリリースした。
AIエージェント「Otolio」の概要

Otolioは、会議に関わるあらゆる業務を自動化するAIエージェント。インターネット上の情報やCRMなどの社内データに加え、会議音声データも活用する。会議音声には、文字では伝わりにくいニュアンスなどを含んだ暗黙知が含まれている。これらを分析することで、会議の文脈を理解したAIによる提案が可能になる。
特徴
1.会議前の準備も自動化。集中できる環境を可能に
Otolioは、その特徴として会議前の準備も自動化する。これにより、会議前・会議中・会議後の業務を一貫して自動化し、会議に関わる業務時間を削減する。
2.一画面で業務が完結。会議業務がスムーズに
会議前の準備から会議後のフォローアップまでの業務をOtolio上の一画面で完結できため、ツール間を移動することなく、業務をスムーズに進められる。
3.過去の会議も踏まえて提案。質のある判断が可能に
最新のインターネット上の情報やCRMなどの社内データと、会議音声に残された過去の議論や意思決定の経緯といったコンテキストを組み合わせることで、その企業にもっとも適した提案を可能にする。また、会議を重ねるごとに情報が資産として蓄積され、より質のある判断が可能になる。
商談向けAIエージェントの機能概要

1.【商談前】商談に必要な情報を自動収集
インターネット上の企業情報を取得するだけでなく、過去の商談音声やSalesforce情報を分析。その企業との関係性やこれまでの活動履歴を把握し、その企業に合わせた個別の商談シナリオを提案する。
2.【商談後】Salesforce項目の更新や、メール文面の提案をスムーズに実行
商談音声から、商談フェーズや次回アクションなど、Salesforceの更新項目を自動抽出。エピックベースの特許技術であるタイムスタンプ機能により、根拠となる発言箇所をピンポイントで確認でき、スピーディーにSalesforceへ反映できる。そのほか、AIによるToDoの抽出や商談要約の自動出力にも対応する。
3.【全体】Salesforce・Google Workspace・ウェブ会議ツールと連携
商談情報の自動取得からSalesforceへの更新やフォローアップメールの送信など、商談に必要な操作を実行する。
なお、これらの機能は、社内検証にて、商談準備からフォローアップまでの業務時間を平均90%削減する効果が確認された。
