スリーシェイクとウイングアーク1st(以下、ウイングアーク)は、スリーシェイクのクラウド型データ連携ツール「Reckoner」と、ウイングアークのBIダッシュボード「MotionBoard Cloud」の連携を開始したことを発表した。

連携開始の背景

近年、データドリブンな経営やビッグデータ活用の必要性が高まる中、企業の意思決定を支援する手段としてBIツールの重要性が認識されている。ウイングアークの調査において、BIツールを導入している企業のうち、34.6%が「全社的に積極的に活用」、40.9%が「一部の部門・担当者が積極的に活用している」と回答しており、活用の広がりが見られる一方で、組織全体での本格的な活用はまだ一部にとどまっている状況がうかがえる(※)。同調査では、BIツール活用の課題として「データ取得が手間」(43.4%)がもっとも多く挙げられており、BIツール活用のさらなる高度化に向けては、データをBIツールに取り込むまでの運用負荷が障壁となっている実態が明らかになった。
こうした背景を踏まえ、両社は、ノーコードで各業務SaaSやデータベースと連携可能なReckonerとMotionBoardの組み合わせにより、従来は手作業や専門知識を要していたデータ連携から可視化までのプロセスを自動化し、企業におけるBIツールの本格活用を支援するに至った。
また、Reckonerは、ウイングアークが提供するデータ分析基盤「Dr.Sum」とも連携しており、データ集約・高速集計(Dr.Sum)と可視化(MotionBoard)の両機能を支えるデータ連携ツールとして活用が可能になる。
※ウイングアーク「BIツール活用に関する実態調査」
連携によって可能になること
さまざまなデータソースとの連携
kintone、Salesforce、Google BigQuery、Excelなど、さまざまな業務SaaSやデータベースと接続でき、データを取り込むことが可能になる。
ノーコードでの設定と運用
ブロックをつなげるようなマウス操作で設定・実行できるため、専門的なプログラミング知識がなくても、社内の運用部門が主体となって継続的な管理・運用を行うことができる。
データ加工処理
Reckoner上での結合・抽出・変換などのデータ処理により、目的に応じた最適なデータ構造に整形することが可能になる。
ダッシュボードの自動更新
スケジュール機能を活用することで、最新のデータをMotionBoardに定期的かつ自動的に反映する。
ユースケース
- kintoneの特定アプリ(例:営業進捗管理)からデータを抽出・加工し、MotionBoardへ自動連携
- ReckonerでCSVファイルを定刻に自動生成し、「MotionBoard」のダッシュボードを定期更新
ウイングアーク1st 執行役員 CSO 森脇匡紀氏のコメント
株式会社スリーシェイク様のクラウド型データ連携ツール「Reckoner」とBIダッシュボード「MotionBoard Cloud」の連携発表を大変嬉しく思います。
この度の連携により、ノーコードでのデータ連携やデータ可視化までのプロセスの自動化が実現されることで、お客様のビジネスの意思決定につなげるための現場主導のデータ活用が促進されるものと期待いたします。
スリーシェイク 代表取締役社長 吉田拓真氏のコメント
この度、ウイングアーク1st株式会社様の「MotionBoard Cloud」と弊社の「Reckoner」が連携できたことを大変嬉しく思います。
本連携により、専門的な知識がなくとも誰もが簡単にあらゆるデータを可視化し、ビジネスの力に変えられる「データの民主化」を、より強力に推進してまいります。