ABABAはシリーズBラウンドにおいて新規投資家であるDBJキャピタルをリード投資家とし、JPインベストメント、既存投資家であるSMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタル、デライト・ベンチャーズ、ちゅうぎんキャピタルパートナーズ、広島ベンチャーキャピタルを引受先とした第三者割当増資に加え、日本政策金融公庫、三井住友銀行、中国銀行からの融資、Siiibo証券による私募社債発行により総額12.5億円の資金調達を実施した。調達額は、累計調達額は18.2億円となった。

資金調達の概要
調達金額:12.5億円
調達方法:第三者割当増資、融資、私募社債発行
株主
<新規>DBJキャピタル、JPインベストメント(※)
※JPインベストメント地域・インパクト1号投資事業有限責任組合による投資実行
<既存>SMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタル、デライト・ベンチャーズ、ちゅうぎんキャピタルパートナーズ、広島ベンチャーキャピタル
主な参加金融機関など
日本政策金融公庫、三井住友銀行、中国銀行、Siiibo証券(私募社債発行)
ABABAの直近の事業状況について

ABABAが創業当初から展開するダイレクトリクルーティングサービス「ABABA」は、25年春卒業予定の学生の利用者数が約4万人に達し、前年同期比で3倍近くとなった。また、利用する企業は累計で2,000社を突破し、昨年度末までの累計の2倍近い水準に達している。
また、昨年の11月には新サービス 就活版全国共通模試「REALME」を正式リリース。これまでABABAを通して蓄積してきた7万人以上の就活生の最終面接に関するデータなどをもとに、志望企業の内定を獲得できる可能性や、当該企業の最終面接まで進んだほかの就活生と比較したフィードバックなどを提供している。
これにより、ABABAではサービスを届けることが難しかった、就職活動の早期段階にいる学生に向けたサービス展開も可能になり、登録者数は正式リリースから3ヵ月で3万人を突破した。
当面ABABAは、これから就職活動が本格化する26年春卒業予定の学生の獲得と支援に注力し、各部門の施策を展開していくほか、既存事業の機能開発を進める方針である。
引受先のコメント

加速する人手不足を踏まえ、若手採用の難易度は上がる一方、若年層の離職率も増加する等、採用現場は厳しい環境となっています。加えて、若年層の採用・仕事に対する向き合い方も変化しており、従前のやり方から変化が求められています。
今回の投資検討の中で、若年層と企業とのマッチングにおいて新しい形が求められていることを改めて認識いたしました。ABABAは、企業側及び学生側にそれぞれに寄り添った新しいソリューションを提供する会社であり、今回の出資を通じて我が国の人材業界のデジタル・トランスフォーメーションに貢献できる可能性を持っていると感じております。
DBJキャピタルは政府系金融機関のVCとして、当社の取り組みを支援して参ります。

ABABAは、就活生の選考過程を再評価・コーチングし、「就職活動うつ」に悩む学生の心理的ストレスを軽減することが期待されるため、インパクト投資として出資させていただきました。
久保代表、中井代表、そして経営陣の皆様の絶妙なバランス感からもたらされるリーダーシップが同社を牽引し、新しい新卒採用の在り方を確⽴することでしょう。
当社は、ABABA独自の高い送客精度が新卒以外の採用領域にも展開されることによって、中長期的な成長が実現されることを期待しています。

このたびデライト・ベンチャーズはABABAに対し、3度目の出資をさせていただきました。
ABABAは前年比約9倍という目覚ましい売上成長を遂げており、この成長は同社の革新的なビジネスモデルと優れたチームの努力を裏付けるものです。今回のシリーズB資金調達は、単なる資金確保にとどまらず、事業拡大に向けた重要なマイルストーンであり、サービス拡充や新市場への参入といった成長戦略に大きな弾みとなります。
既存株主として、私たちはABABAのビジョンと成長ポテンシャルに強い信頼を寄せています。今回の出資を通じて、その挑戦を力強く支援できることを大変嬉しく思うとともに、同社が今後も業界をリードする更なる飛躍を遂げることを期待しています。

シリーズAからご一緒させてもらっているABABAに追加で出資させてもらいました。
前回ラウンド以降、学生数や利用企業数を大きく伸ばし、就活サービスとして一定の認知を獲得しています。
新メンバーも加わり、チーム力の向上も進みつつあるなか、新サービス「REALME」をリリースするなど、業界を大きく変えていこうとするチャレンジングな取組に大きな可能性を感じています。
今回のエクイティと合わせて三井住友銀行からのデット支援も行っており、引き続きSMBCグループのリソースを活用し、支援を継続してまいります。

「ABABA」及び「REALME」は、「内定可能性が高い母集団形成」を行うことで、採用活動に苦戦する企業の大きな助けになっています。また「ABABA」で「採用選考の過程を評価」し、「REALME」で「内定判定を可視化」できることで、就活に苦労する学生にとっても替えの利かないサービスであると考えています。
2024年に出資して以降は、ご支援する中で経営陣・セールス・バックオフィス等様々な方とコミュニケーションを取らせていただきましたが、どの方も真剣に事業に向き合う姿勢が感じられ、組織としてもより強くなっていると感じ、追加出資をさせて頂きました。

この度、前回ラウンドに続いて、追加投資をさせていただきました。この1年間、急激な成長はもちろんのこと、久保さん、中井さんのプロダクト、ユーザー、就活生への熱い想いを改めて強く感じることができました。 私自身が就活していたころにはほとんどなかったスカウト型就活が当たり前の世の中になり、この数年でも採用活動のあり方が環境の変化に伴い、大きく変わってきていると感じています。
その中でも、ABABAは世の中のトレンドを掴みつつ、AI面接を活用した全国共通模試『REAL ME』といった新サービスをリリースするなど、ユーザーに寄り添った素晴らしいプロダクトを開発しており、リリースから3ヶ月でユーザー数3万人を突破しています。
今後も代表である久保さん、中井さんを中心としたチームが拡大し、ABABAがさらに成長することを期待しております。

この度、ABABAに2回目の投資ができることを大変嬉しく思います。
前回の投資から、計画以上の実績を積み上げ、チームとしても大きく成長していく様子を目の当たりにし、ただただ圧倒されています。
この間、企業様への営業同行の機会もありましたが、単に採用プロセスの効率化が図れるからではなく、ABABAのビジョンに共感して導入する企業様が多いと実感しています。学生にも突き刺さるサービスとなっており、学生と企業の双方に大きな価値を提供していると確信しており、この成長は必然だと強く感じました。
ABABAが採用市場全体の未来を変革するサービスになることを期待しています!我々も、今後のABABAの成長と成功を全力でサポートします!
ABABA 代表取締役のコメント


このたび当社は、シリーズBラウンドの資金調達を実現いたしました。
これもひとえに、投資家・パートナー企業をはじめ、日頃より力強いサポートをお寄せくださるすべてのステークホルダーの皆さまのおかげであり、心より御礼申し上げます。
今回のシリーズB資金調達により、株式会社ABABAは新卒市場をはじめとしたHR市場が抱える根本的な課題に挑む挑戦をさらに加速いたします。
私たちは、「就職活動の過程が評価される ABABA」を通して、従来のミスマッチを容認するビジネスモデルを打破し、選考データに基づく科学的な人材評価と最適なマッチングを実現することで、人と企業の最適配置を引き出すプラットフォームを構築してまいりました。
実際、過去1年間で9倍の成長を遂げた実績は、我々のアプローチが市場の本質的なニーズに応えている証です。
厳しい人口減少の中で、日本の国際的なプレゼンスを保ち、豊かな社会を築くためには、企業が人材の真価を正しく評価し、最適な配置を行うことが不可欠です。
今後も「隣人を助けよ」という信念のもと、人と企業、そして国全体の未来を豊かにする採用エコシステムの構築に邁進してまいります。

今回の資金調達では多くの投資家・金融機関の皆様から信頼・期待をいただき、新たにDBJキャピタル様とJPインベストメント様に参画いただけたこと、既存投資家様から引き続き高い期待を寄せていただき追加出資をいただいたこと、金融機関の皆様からご支援をいただいたことを大変光栄に思います。
当社が現在注力している新卒採用市場では、コロナ禍に端を発したオンライン面談の一般化やスカウトサービスの一般化等の就職活動の在り方の変化、また早期化や内定承諾後辞退増加等のトレンドの変化、疲弊してしまった学生における「就活うつ」という社会課題の顕在化など、学生・企業を取り巻く環境が大きく変化しております。
環境変化に伴って発生した新たな学生・企業のニーズに対して、当社は就職の過程が評価されるスカウト型サービス「ABABA」を、AI面接による内定判定・自己分析を可能とした「REALME」を提供することで大きな躍進を遂げました。
今回の調達資金は既存事業のさらなる成長、新規サービスの研究開発に活用し、世のためになるHRサービスの提供に注力してまいります。