SalesNowは、リードインベスターKUSABI1号投資事業有限責任組合をはじめとする既存・新規投資家からの出資および銀行からの借入により、シリーズAエクステンションラウンドでの資金調達を完了したことを発表した。これにより、累計調達額は6.5億円となる。
資金調達の背景
成長を支える人材採用を強化
SalesNowは、データベース「SalesNow」を展開し、さまざまな企業に採用されている。今回、サービスのさらなる進化を目指し、今回のシリーズAエクステンションラウンドでの資金調達を実施した。本資金調達により、さらなる成長に向けて人材採用および組織力の強化に注力する。
資金調達の主な用途:採用と組織体制の強化
SalesNowの成長を支えるため、最優先で採用強化による組織拡大を行う。とくにエンジニアおよびIS、 FS、 CSなどのビジネスサイドの人員増強に注力し、組織体制を強化することで、さらなる成長基盤を構築する。
採用・組織強化による取り組み
1.プロダクト開発の強化
既存機能の改善や新機能の開発を加速し、顧客のさまざまなニーズに応えるため、データ基盤やセキュリティを強化する。
2.マーケティングおよびセールスの拡充
認知度向上を目指し、ウェブ広告の強化や展示会参加などの活動を推進するための体制を整える。
KUSABI 代表パートナー 渡邉佑規氏のコメント
2022年夏の初回投資に続き、迷いなく今回も追加投資と相成りました。今回の追加投資における投資テーマと、初回投資における投資テーマに変化はなく、一貫しています。
まず、セールス活動におけるIT/DX化(→生産性向上)は、いまだ圧倒的勝者不在の来たるべきホットテーマであること。こと、根性・度胸・センスで片付けられがちな日本の営業現場だからこそ、テクノロジーによる飛躍的な伸びしろを感じています。中でも、当社が位置するリードジェネレーション領域は営業活動の最上流に位置し、且つDatabase×SaaSという性質を持つユニークなポジションにおり、セールテックの一丁目一番地に陣取るプレーヤーになり得るスタートアップと考えています。
なお、ここ2年ほど、SaaS企業にとっては向かい風が吹く外部環境下が続いていますが、SalesNowは筋肉質な体制を維持しながら、事業及び組織開発を着々と進めてきており、チームの皆さんへの信頼はより強固となっています。地固めはかなりできてきたため、あとは高く飛ぶだけです。
SalesNow 代表取締役 村岡功規氏のコメント
この度、シリーズAエクステンションラウンドでの資金調達を完了できたことを大変嬉しく思います。SalesNowは「誰もが活躍できる仕組みをつくる。」をミッションに掲げ、アナログで非効率な業務が多く残るセールスの働き方を変革し続けてきました。上述のとおり、セールス職が営業活動に費やせる時間は全体の約28%に過ぎず、リスト作成や情報収集、優先順位付けといった雑務に多くの時間が取られ、本来の営業活動に十分な時間を割けていない状況です。国内には約530万人のセールス職が存在し、これは就労人口の約7%を占める、売上向上に直接寄与する「生産性の要」となる重要な職種です。
今回の資金調達の主な目的は、採用と組織強化にあります。現在の十数名の組織を基盤に、毎年200〜300%の成長を見据えた拡大を目指し、同時にプロダクト開発と認知度向上にも注力してまいります。
また、少子高齢化により日本の生産年齢人口は2050年までに約2/3に縮小する見通しであり、生産性向上は日本、さらには世界全体にとっても重要な課題です。SalesNowはこの課題に対して価値を提供し、多くの企業の成長を支援するため、引き続き邁進してまいります。