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to be ONE TEAM ともに「売上」をつくるマーケティングとセールス

2024年10月16日(水)13:00~17:35

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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【書籍紹介】持続的な収益成長を実現! グローバルの新常識「レベニューオペレーション(RevOps)」


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 最適なテクノロジーの選定、組織の再現性強化、成果の測定・改善サイクルの構築──DXに取り組む企業の多くがこうした課題を抱えている。それは各部門におけるプロセスやデータの分断・サイロ化が要因かもしれない。グローバルで採用されている「レベニューオペレーション(RevOps)」の標準的な考え方を学び、収益の最大化と事業成長、顧客体験の向上を実現しよう。

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「レベニューオペレーション(RevOps)」の“世界標準”を解説

 レベニューオペレーション(Revenue Operations:略称RevOps)とは「持続的な収益成長を実現するためにレベニュー組織の協業プロセスを強化し、戦略や戦術面で生産性向上を支援する方法論であり役割」を示す。レベニュー組織(マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスなど)のプロセス・データ・テクノロジーをシームレスにつなぎ、共通の目標達成を目指すことで、持続的な成長を実現するのだ。

 2024年9月に出版された『レベニューオペレーション(RevOps)の教科書 部門間のデータ連携を図り収益を最大化する米国発の新常識(MarkeZine BOOKS)』(川上エリカ・丸井達郎・廣崎依久 著、翔泳社)では、マルケト(現:アドビ)において営業部長を務めた川上氏の学びや実践に基づき、RevOpsの標準的なオペレーションモデルが解説される。

レベニューオペレーション(RevOps)の教科書
部門間のデータ連携を図り収益を最大化する米国発の新常識(MarkeZine BOOKS)

 本書において、レベニュー組織は「マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスと、それらを支えるオペレーション部門」(P.2)と定義される。注意したいのが、レベニュー組織をつくることは分業を推奨するものではないということだ。

 レベニュー組織は企業の収益最大化を目的に設計されており、分業体制による運営・中間指標の管理は、あくまでアプローチ方法のひとつにすぎない。この点を誤解してしまうと、レベニュー組織の各部門がサイロ化し、部門間の対立やデータの分断、顧客体験および業務効率の低下を引き起こしてしまう。

 営業・マーケティングといったひとつの部門のみで持続的な収益成長は実現できず、プロセスが分断されないオペレーションモデルを設計しなければならない。そのためにも、本書で解説されるRevOpsの方法論と、それを実践する役割(組織)を理解する必要がある。

RevOpsを構成する「4つの柱」

 すでにアマゾンやグーグル、マイクロソフトをはじめ、グローバルでは多くの企業がRevOpsの方法論に注目し、その専門部門を組織化している。収益成長に責任を持ちレベニュー組織全体を統括するCRO(Chief Revenue Officer)のもと、RevOps組織は、マーケティングや営業と同等のポジションとしてレベニュープロセスのオペレーションを横軸で管理し、全体最適化を行う

 RevOpsはGTM戦略(Go-To-Market戦略、市場開拓戦略)の立案・実現を前提として、大きく4つの要素で構成される。

1.オペレーションマネジメント

 プロセス設計・標準化により、レベニュープロセス全体の最適化と効率化を実現する。マーケティング、営業、カスタマーサクセスの流れの中で評価するべき中間指標やマイルストーンの定義、それらのプロセスをスムーズに動かすためのワークフローの設計なども行う。

2.レベニューイネーブルメント

 レベニュー組織のフィールド部門(マーケティングや営業といった各部門の戦略・戦術を実行する役割)の能力を最大化して生産性を高め、顧客へ一貫したメッセージで価値を提供できるように、テクノロジー導入・活用支援やコンテンツ提供、トレーニング・育成、インセンティブ設計などを行う。

3.RevTechマネジメント

 レベニュー組織が効果的に連携し、データ活用や業務効率化を実現するためのテクノロジーの導入、統合、維持管理を行う。

4.データマネジメント・インサイト

 各部門や顧客から収集したデータを整理して一元管理し、フォーキャスト分析や顧客のヘルス管理など定量的/定性的な分析を行ってトレンドやパターンを見つけ出す。分析結果をレポート化してCROなど各関係者に提供し、データドリブンな意思決定をうながす。

 本書では、これらの4つの機能を持つRevOps組織の設計や人材の獲得・育成、AI時代におけるRevOpsの重要性、『THE MODEL(MarkeZine BOOKS) マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス』(福田康隆 著、翔泳社)著者の福田氏をはじめとした有識者インタビューなど、さまざまな角度からRevOpsの方法論や役割を解説している。ぜひ本書を手に取り、グローバルの新たなトレンドである「RevOps」について理解を深めてほしい。

川上氏も登壇![10/16]SalesZine & Beyond 2024開催!

 著者の川上氏と、本書の中でインタビューに答えているクリエイティブサーベイ 石野氏が登壇! セッションは無料で参加いただけます。ぜひイベント特設ページよりお申し込みください!

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この記事の著者

SalesZine編集部 高橋愛里(セールスジンヘンシュウブ タカハシアイリ)

1992年生まれ。新卒で総合情報サービス企業に入社し、求人広告の制作に携わる。2023年翔泳社入社。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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