テラスカイは、日本システム技術(以下、JAST)との共同開発体制により、Salesforce Financial Services Cloud(以下、Financial Services Cloud)を琉球銀行へ導入し、本稼働を迎えたことを発表した。
Financial Services Cloudは、Salesforceが提供する金融機関向け顧客関係管理(CRM)ソリューション。顧客、案件、見込顧客に関する情報を一元化して管理し、生産性の向上を支援する。
導入の背景
琉球銀行は、重点戦略のひとつである「多様な接点によるゴールベースアプローチの実践」を推進するため、CRM/SFAとしてセールスフォース・ジャパンのFinancial Services Cloudを活用する方針に至った。
特徴と期待効果
1.顧客のニーズ・課題を起点とした営業体制への進化
営業担当者は顧客のライフイベント情報などを蓄積することで、顧客1人ひとりのニーズに合わせた提案を行うことが可能になる。また、本部との情報連携をオンライン化することで、専門的な課題にも素早く対応することができる。さらに、スマートフォンでも顧客情報の閲覧、交渉履歴の入力を実現し、営業活動を効率化することで、担当者はより多くの時間を顧客とのコミュニケーションに費やすことができ、より強固な信頼関係の構築が期待できる。
2.内製化を見据えたノーコード・ローコードでの構築
さまざまな外部環境に対応するため、Salesforceの標準機能を最大限に活用し、内製化を前提としたノーコード・ローコードで開発した。これにより、市場の変化やユーザーのニーズに合わせ、行内で主体的かつスピーディーにシステムを改善することが可能となり、外注と比較して開発期間の短縮とコスト削減が期待できる。
プロジェクト体制

JASTとテラスカイは共同開発体制を取り、データ連携、システム構築、さらには内製化による運用を一貫して支援する。
琉球銀行 取締役頭取 島袋健氏のコメント
当行は、地域社会の発展に寄与する銀行を目指して、お客様の様々なニーズによりきめ細かく対応できるようサービス基盤の構築に取り組んできました。この度、金融機関に豊富な実績と高い拡張性をもつFinancial Services Cloudを当行のCRM/SFAに採用することで、データ利活用により、お客様理解を深め、課題解決に取り組んでいきます。