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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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企業の競争力を高める「営業DX」とは? 日本の営業組織の未来を探る powered by SalesZine

2024年4月18日(木)14:00~15:30

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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SalesZine Day 2023 Winter(AD)

体験向上だけで顧客はつなぎとめられない Gainsight流・カスタマーサクセスな企業文化の作り方

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 2023年1月26日に開催された「SalesZine Day 2023 Winter」。今回のテーマは「共創のリーダーとなる営業組織づくりへ」だ。本稿では、Gainsight代表取締役社長の絹村悠氏と、同社のカスタマーサクセスディレクターを務める和久井かおり氏が、対談形式で登壇したセッション「組織の垣根を超えたカスタマーサクセスな企業文化の作り方」の様子をお届けする。

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関係が良好な顧客から解約されてしまう理由

 2009年に米国で創業し、世界トップシェアのカスタマーサクセスプラットフォームを提供するGainsight。業界の草分け的存在と言える同社が2022年4月に本格的な日本市場進出を果たしてから、まもなく1年を迎える。

 セッションに登壇するのは、長年SaaS企業で営業部門をリードしてきた絹村氏と、同じくSaaS企業でカスタマーサクセス部門をリードしてきた和久井氏だ。現場とマネジメントの両方を経験してきた共通点を持つふたりが、各部門の視点を交えながら、カスタマーサクセスな企業文化に必要な組織設計・営業プロセス・評価制度のあり方を議論する。

 そもそもカスタマーサクセスとは、カスタマーサポートやCX改善と何が違うのだろうか。これについて絹村氏は「顧客成果(カスタマーアウトカム)の視点を含んでいるかどうか」だと説明する。

Gainsight 代表取締役社長 絹村悠氏
Gainsight 代表取締役社長 絹村悠氏

 購入前後のプロセスで良いサービスを提供すれば、顧客体験は向上する。しかし、顧客の業績や市場の動きが悪化すると、体験向上だけでは顧客をつなぎとめられない。契約を継続する根拠としては弱く、社内を説得する材料にもなりにくいためだ。

 そこで「カスタマーサクセスのプロセスにおいては、お客様に成果を届ける視点が不可欠」と絹村氏。和久井氏は「良い関係を築けていたお客様から、突然解約されてしまった経験がある。要因はやはり、顧客成果の視点が抜け落ちていた点にあった」と振り返る。

Gainsight カスタマーサクセスディレクター 和久井かおり氏
Gainsight カスタマーサクセスディレクター 和久井かおり氏

ゴールが違うから足並みが揃わない

 顧客の成果が重要である一方、求める成果は顧客によって異なる。そのため、成果から逆算して達成までのプロセスを描くハードルは高い。ただでさえ難しい顧客成果の創出を、日々の売上獲得に追われる営業担当者がケアできないのも、ある意味では当然と言えるかもしれない。ここに、営業とカスタマーサクセスの連携の難しさがある。

 そんな中、Gainsightは営業とカスタマーサクセスの連携を成功させている。秘訣は「成果フレームワークの共有」にあるという。課題・指標・達成のプロセスをそれぞれ明確に定義することによって、プリセールスからポストセールスに至るまで、全員が同じ品質でサービスを届け、お客様を成功に導くことができているのだ。

成果フレームワーク
クリックすると拡大します

 絹村氏はGainsightに入社した当初、営業担当者がこのフレームワークを使い続けていることに驚きを覚えたという。新しい手法を取り入れても定着せず、形骸化する営業組織が多いためだ。多くの営業組織とGainsightの違いはどこにあるのだろうか。

 両者の違いを探るにあたり、和久井氏は浸透・定着の阻害要因に着目した。そもそも営業とカスタマーサクセスは、向かっている目標が大きく異なる。「営業の目標が売上の向上であるのに対し、カスタマーサクセスには『変な売り方をしないでほしい』という守りの意識が働く」と和久井氏。実際、営業とカスタマーサクセスのトップが異なるKGIやKPIを追っているケースも珍しくない。絹村氏は「ゴールが違えばやり方も変わり、足並みが揃わないのは当たり前」と指摘する。

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「売上維持率」が共通のゴールになる

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