タフな人材業界からサイボウズへ
──まずは林さんのこれまでのご経歴と、現在担当されている業務について教えてください。
2006年にエン・ジャパンへ入社し、人材採用にまつわる商材を担当していました。2010年ごろからリーダー職に就き、2回の産休・育休を挟みながら働き続けていましたが、2019年12月に退職。2020年にサイボウズへ中途入社しました。
サイボウズではソリューション営業部に所属し、2021年7月から私を含めて計3名が在籍するチームのリーダーを任されています。主な業務は、クラウドサービス「kintone」の導入を検討されているお客様に向けたご提案です。製品拡販を目的とした社内プロジェクトのリーダーも務めており、コンテンツ制作やパートナー企業とのセミナー開催、提案資料の作成などにも携わっています。
数字へのコミットが強く求められ、売上達成に向けて現場の担当者もリーダーも必死に取り組む前の職場と、目先の業績だけでなく中長期的に必要なコンテンツの拡充にも注力する今の職場。対照的な環境で営業職を経験できています。
挑戦の機会は「絶対に断らない」
──前職でも現職でもリーダー職を経験されている林さんが、キャリアアップのために意識して取り組まれていることがあれば教えてください。
日々の業務の中で大切にしてきたことは「目の前の仕事に120%の力で取り組み成果を出すこと」です。数字をつくることは、お客様からの信頼をいただくことだと考えています。それも営業担当としてだけではなく、人としてもいかに信頼していただけるかが肝要です。そのためには誠実さと、自社の製品知識をとことん身に着けておくことが大事だと思います。
目の前の仕事で成果を出していれば、周囲が「この人は新しいことに挑戦できるステータスにいる」と捉えてくれます。誰かから「やってみないか」と声をかけられたときは、絶対に断らないことも意識していることのひとつです。もちろん、自分から興味のあることや挑戦したいことを発信するときもあります。
──キャリアアップのモチベーションはどんなところにありますか。
「リーダー職に就く」というキャリアパスを描いていたわけでありません。強いて言えば30歳までに結婚したかったので、さまざまなことに挑戦してキャリアを最大限前倒しすることは意識していました。ライフイベントを迎えたときに、自分で仕事を選択できる状態にしておくためです。
自社の製品や一緒に働く人、お客様のことを好きになれば、自ずと仕事を頑張りたくなると思うんです。「お客様に喜んでもらいたい」「自社の製品をもっとたくさんの人に使ってもらいたい」と思って取り組めば、成果を達成したときに相手と喜び合えるからです。私は自社の製品や共に働く同僚を心から信頼していますし、お客様に対しても常に「ありがたいな」という気持ちを抱いています。それは前職でも現職でも同じですね。