製造業に特化したメディア・SaaS事業を展開するアペルザは、2WINSとAI共同開発のための業務提携を締結した。
2WINSは、東京大学松尾研究所から選抜されたスタートアップ企業。言語処理・画像認識・機械学習を横断する技術力に、実運用まで見据えたプロダクト化の知見を掛け合わせ、経営課題を解決するソリューションを提供している。
本提携により、両社は製造業の業務効率化を支援する独自AIの共同開発を進め、アペルザが展開する製造業向けセールスマーケティングSaaS「アペルザDX」のプロダクト群に順次搭載していく。
提携の背景
日本の製造業は高い技術力を持つ一方、セールス・マーケティング領域におけるDXの遅れが生産性向上のボトルネックとなっており、例として受発注業務や帳票処理などは依然としてFAXや紙をベースとした業務が残っている背景がある。
アペルザは、製造業に特化したメディアやSaaSプロダクトを展開してきた。その中で、現場業務の非効率を解決するためには、従来のシステム化だけではなくAIの実装が不可欠であると判断。生成AIやLLMを実用化する研究開発力・問題解決力を有する2WINSと提携し両社の強みを掛けあわせることで、製造業における業務改善を実現できると考え、本提携に至った。
第一弾プロダクト「アペルザDESK」ローンチ
今回の提携の先駆けとして、製造業の受発注業務を効率化する「アペルザDESK」を正式ローンチした。
- FAX・メールの一元管理
- 帳票を独自AIが解析し、自動で担当者に振り分け
- 自動文字起こしによる入力作業の効率化
このような機能を通じて、製造業の現場に根強く残るアナログ業務を削減し、生産性向上を可能にする。
アペルザ 代表取締役社長 石原誠氏のコメント
AIは、単なる技術トレンドではなく、業務のあり方そのものを根底から変える「時代のインフラ」です。私たちアペルザは、製造業のセールスマーケティングを支えるプラットフォーム「アペルザDX」にAI機能を深く組み込むことで、お客様の生産性を飛躍的に高めるとともに、煩雑なルーティンワークから解放し、人が本来持つ創造性や価値発揮の場を広げていきたいと考えています。創業以来、デジタル時代の営業における「不戦敗」を撲滅するためのサービス/プロダクトを製造業のお客様のために提供し続けてきた中で、私たちが目指すのはAIによる単なるタスクの自動化ではありません。データから的確な洞察を引き出し、最適な意思決定を後押しする、製造業のセールスマーケティング業務を深く理解した、お客様にとっての熟練のビジネスパートナーであるべきだと考えています。私たちがこれまで培ってきた知見と最先端のAI技術を融合させることで、働く主役である人がより輝き、企業が持続的に成長できる社会を実現していきます。この大きな変革期において、お客様の未来をともに描く羅針盤となるべく、全社一丸となって進化を続けてまいります。進化を止めないプロダクト開発を通して、AI時代の「新しい働き方」を皆様と共に創造していくことをお約束します。どうぞご期待ください。
2WINS 代表取締役CEO 小川椋徹氏のコメント
私たち2WINSは、「①勝たせるAIで全ての企業を新たな姿へ」「②アカデミアとビジネスをつなぐ」をミッションに掲げ、世界トップクラスの研究者とともに、単なるAI技術の提供にとどまらず、パートナー企業の企業価値向上にコミットしてまいりました。製造業は日本経済を支える重要な産業であり、その変革を加速させていくことは、私たちにとっても大きな使命です。本提携によるアペルザ様との対話・共創を通じて、アペルザ様の持つ強力な業界ネットワークと知見に、2WINSの最先端の生成AIやLLMを実用化する研究開発力・問題解決力を掛け合わせることで、業界をリードするキラーユースケースの創出を共に目指してまいります。
2WINS 取締役CTO 王凱氏のコメント
2WINSは、アカデミア出身や国内AIコンペで実績を積んだエンジニアを擁し、最先端AI技術の知見を活かして現場課題に即した最適解を提供しています。今回、アペルザ様の豊富なドメイン知識と強力なプラットフォームと連携し、私たちだけでは成し得なかった社会的価値を共創しました。今後も生成AIに限らず機械学習の専門性を活かし、製造業の未来をともに切り拓いてまいります。
