hokanは、保険営業のためのクラウド型顧客・契約管理サービス「hokan」にコンプライアンス強化の機能を追加。改正保険業法による「意向把握義務」と「情報提供義務」の募集プロセスをウェブ上で実施することが可能に。
hokanはこれまでも、ユーザーの声をもとに機能の開発・改善を繰り返している。今回、多くの代理店から「意向把握業務をhokanでかんたんに行い、システム上で管理したい」という要望があり「意向把握機能」の開発・公開に至った。
機能詳細
(1)代理店独自の推奨方針を自由にカスタマイズ可能
意向把握項目、回答必須設定、保険商品設定など、代理店独自の募集プロセスを自由にカスタマイズすることができる。hokanの意向把握に沿ったステップに合わせて募集を行うことで、募集人に依存せずに共通したプロセスをもれなく行うことができ、統一されたチェックを実施できるため確認工数も減少する。
(2)意向把握の入力情報を自動保存
顧客の意向が変化した場合にプロセスの移動をスムーズに実施することができ、変化した内容を追加、削除することが可能。変化した内容、推奨保険商品選択、商品性による二重チェック、面談履歴・提案履歴の入力など、すべての入力データを自動的に登録。推奨設定や外貨など監査で指摘される商品性の設定、保険商品の絞り込みなど募集人の使いやすさを実現しながら、入力ミスを防ぐ設計になっている。
(3)当初意向と最終意向の見やすい比較表示
最初に把握した当初意向と最終意向で変更したすべての内容を確認できる最終確認画面にて、変更点を比較表示。最終意向時には、把握した当初意向の内容が保持されてきており、変更点のみ選択して変更可能。変化した内容は、変更理由が必須入力となっており、最終確認画面で確認することができる。
(4)確認書類のアップロードと顧客への提示
紙で実施していた意向把握以外にも、個人情報保護に関する方針を示した書類や募集文書など、そのほか署名が必要な紙書類についても表示して一括で署名をもらうことができる。読了設定により、顧客への説明を必ず実施させるという設定もできる。募集人は紙を持ち運ぶ必要がなくなる。
(5)電子署名によるペーパレス化
実施した意向把握について顧客はタブレット上で電子署名による合意が可能。募集人が数100〜1,000人以上の大規模代理店では、外部に倉庫を借りて保管していることもあるという。署名まで一気通貫で電子化することで、監査時に書類を探す工数や、印刷・外部倉庫管理コストを大幅に削減できる。
(6)承認者への通知とタイムライン形式のレビュー
顧客より電子署名を受け取り、確認申請を承認者に指定することができる。プッシュ通知により依頼された側はすぐに気がつくことができ、実施した意向把握参照ページに移動するため内容を瞬時に確認できる。意向把握実施時に、タイムスタンプを取得しており顧客対応履歴へと自動的に連携。承認者チェックだけでなくレビュー機能も実装されており、顧客詳細上でSNSのように依頼者と承認者がhokan上でコメントを相互に残せるため、当初意向把握からレビューまで一気通貫で実施することができる。
hokanは高齢者募集チェックや乗換契約チェック、成立契約データとの紐づけやお客様控えのメール送付など、追加機能開発を始めているという。