SALESCOREは、セールスイネーブルメントSaaS「SALESCORE」において、SALESCORE内でSFA/CRMデータのある時点の情報を保存できる「スナップショット(※)機能」の提供を開始した。これにより、受注着地見込や見込案件、顧客企業・担当者情報などを、前週や前年などのデータとの比較が容易にできるようになる。
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※スナップショット:システムのある一時点のデータを抜き出し保管できること
開発・提供の背景
営業組織において、前日・前週に対する着地見込の合計額の変化、見込み案件の最新ステータスの把握はできる一方で、具体的な変化を誰もが容易に把握することは難しい。対応策として、営業会議中に質疑応答を重ねる、または報告文書を作成して読み込むなどが行われるが、時間や労力が必要となり、達成に向けたプランニングに時間を割くことができないとの課題がある。
この課題を解決するために、SALESCORE ではセールスイネーブルメントSaaS SALESCORE内でSFA/CRMデータのスナップショットを自動的に取得し、過去データとの比較を行う機能を新たに開発した。本機能により、受注着地見込や見込案件の状況変化を把握できる形式で可視化でき、より精度の高い予測やスピーディな意思決定、達成に向けた質の高いプランニングに時間・労力を割くことができるようになる。
機能概要
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あらかじめ設定した取得条件に基づいて、任意のレコード・項目のスナップショットを取得することが可能になる。
- 対象オブジェクト:標準オブジェクト、カスタムオブジェクト(kintoneはアプリ)
- 取得タイミング:日次・週次を選択できる
- 保持期間:期限は設けていない
取得したデータについては、SALESCORE VISUALIZE/SYNCにて利用することが可能で、過去データとの差分をダッシュボード化したり、レポート化したりすることが可能になる。
活用例
1.前週との着地見込対比
前週比で受注着地見込が+100万円という情報だけではなく、次のような変化の内訳に関する情報を報告タスク不要で容易に把握することが可能になる。
<変化の内訳>
- 商談フェーズが変化した案件
- 受注見込金額が変化した案件
- 受注見込時期が変化案件
2.重点顧客との関係構築状況の推移
アカウントベースドマーケティングなど特定顧客の情報収集や接点管理を細かくされるケースでは、関係構築に関するステータスや活動の推移を的確に把握することが可能になる。
3.ハウスリスト数推移
ハウスリスト全体の累計推移はもちろん、さまざまな切り口を加えて推移を確認できる。たとえば、Tier別や業種別、部署別や役職別、さらにこれらにリードソースを掛けあわせて確認することなども可能になる。
4.前年同期との着地見込の対比(スナップショット取得開始から1年経過後)
既存顧客の深耕が中心の営業組織や季節の影響を受けるビジネスにおいては、前年同期比で着地見込を確認したいという要望があり、そのような場合にも把握することが可能になる(スナップショット取得開始前の変動するデータは参照することができない)。