パーソルグループのパーソルビジネスプロセスデザインは、営業活動のプロセス全体を改善し、生成AIなどによるパフォーマンスの向上と、営業業務に関連するプロセス(※) の“人”の工数ゼロを可能にする「セールスのゼロ化」の提供を開始した。
※人の介在が必要となる判断・確認・顧客への直接的なアプローチ以外のすべてのプロセスのこと
リリースの背景
営業活動を実施するためには、いまだに“人”の活動や判断に依存するプロセスも多く、抜本的な効率化や成果の創出につなげられていない企業が見受けられる。
パーソルビジネスプロセスデザインは、このような課題を解決すべく、営業活動における“人”が行う実行判断や承認、顧客への直接的なアプローチ以外のプロセス全体の自動化と、高度化を可能にするセールスプロセス自動化パッケージ「セールスのゼロ化」の提供開始に至った。
サービス内容
本サービスはリード獲得からクロージング業務までの一連の営業業務プロセスの自動化を支援する。
具体的には、ターゲットリスト精査、トークスクリプト作成、架電、資料作成、商談情報のSFA入力といった各プロセスをAIなどのテクノロジーを活用して可能なかぎり自動化を図る。これにより、新規リスト獲得など時間をかけられることで、成果創出のための効率化とパフォーマンス向上を可能にする。
さまざまなセールス業務も自動化が可能なパッケージを保有
パーソルビジネスプロセスデザインは、20年間にわたるアウトソーシングビジネスにおいて、1,600社以上の業務プロセスの改善してきた知見を活かし、さまざまなセールス業務の自動化パッケージを保有している。これにより、「プログラミング」や「自動化設計」、最新技術の「生成AI」や「LLM(Large Language Models)(※)」などのテクノロジーをかけ合わせたパッケージを既存の業務プロセスに置き換えることが可能。従来型のプロセス改善支援(BPR)とは異なり、プロセスの再編は行わずにパッケージに置き換えられることで、スピーディーに自動化を図る。
※大量のデータとディープラーニング(深層学習)技術によって構築された言語モデルのこと
【例】セールスのゼロ化のサービス:リード獲得業務にて85%の工数削減が可能に
インサイドセールス業務におけるリード情報の獲得から営業担当へのトスアップ判断に至るまでの業務プロセスを自動化。これにより、これまで月240時間かかっていた工数を36時間にまで圧縮した。人による架電や情報確認以外の業務を自動化することで、従来比85%の工数削減を実現する。またそれによって生み出された余剰工数をBDR(※)などの新たなリスト情報の獲得活動に時間を割くことが可能になる。
リード獲得業務の各プロセスにもっとも適したテクノロジーを活用し架電業務の一部人力対応以外は自動化。準備段階から、架電、商談後の活動まで圧倒的な工数削減とパフォーマンス向上を可能にする。
プロセス | 実施内容 |
1.架電・商談準備 | リードデータのMA・SFA間での自動連携し、AIスコアリングを実行、そのスコアリング結果に基づいたアプローチパターンを自動選定 |
2.商談・アプローチ | AIによって生成されたベストプラクティスによる訴求を実施し、商談内容のAIによる自動要約と評価、SFAへの自動入力 |
3.商談後フォロー | SFAに連携された情報をAIスコアリングし最適なネクストアクションの提案までを自動化 |
※Business Development Representativeの略で、新規開拓の役割を担うインサイドセールス手法のこと