エン・ジャパンが運営する総合求人サイト「エン転職」上で、ユーザーを対象に「副業・プロボノ(※)」についてアンケートを実施し、4,890名から回答を得た。
※プロボノ…職業上の知識・スキルを無償提供して社会貢献するボランティア活動全般のこと
調査結果
75%が副業・プロボノに「興味がある」と回答。そのうち、副業で働くことを希望する人は67%、プロボノで働くことを希望する人は45%(図1~3)
「あなたは、本業以外の活動である副業・プロボノに興味がありますか?」と質問すると、75%が「興味がある(副業・プロボノに興味がある:12%、副業に興味がある:59%、プロボノに興味がある:4%)」と回答した。
興味があると回答した人のうち、「副業」で働くことを希望している方は67%(強く希望している:22%、やや希望している:45%)、「プロボノ」で働くことを希望している人は45%(強く希望している:9%、やや希望している:36%)だった。
副業で働くことを希望する理由、約9割が「収入を増やしたいため」と回答。副業で得たい月間収入額は「3万円~5万円未満」がもっとも多い(図4~7)
副業・プロボノで働くことを希望している方に理由を質問すると、副業で働きたい理由は「収入を増やしたいため」が85%、プロボノで働きたい理由は「キャリアを広げたいため」が68%で、それぞれもっとも多い回答だった。
副業で働くことを希望する人に副業で得たい月間収入額を質問すると「3万円~5万円未満」が31%でもっとも多い回答だった。
続けて、副業・プロボノで働くことを希望する方にどんな仕事をしたいかを聞くと、半数が「経験・スキルを活かせる仕事」と回答した。
具体的なやりたい仕事内容
具体的なやりたい仕事内容は次のとおり。
- 飲食店経験で得た知識と栄養士の知識を活かせる、飲食店のマニュアル作成など(20代女性)
- 校正や校閲など文章に関わる仕事(30代女性)
- 配送ドライバーなどのドライバー仕事(40代男性)
副業・プロボノの経験がある人は約2割。副業で得ている(得ていた)月間収入額は「1万円~3万円未満」がもっとも多い(図8~11)
「今までに副業・プロボノの経験はありますか?」と質問すると、22%が「現在もしくは過去に副業・プロボノの経験がある(現在、副業・プロボノをしている:8%、過去に、副業・プロボノをしていた:14%)」と回答した。
副業・プロボノの実施タイミングは「土日祝日」が55%でもっとも多い回答だった。
続けて、どんな仕事をしている(していた)かを質問すると「経験・スキルが活かせる仕事」が38%でもっとも多い回答だった。
副業で得ている(得ていた)月間収入額についても質問すると「1万円~3万円未満」が26%でもっとも多い回答だった。
副業・プロボノを実施して良かったこと、副業は「副収入が得られた」、プロボノは「社会貢献できた」がそれぞれもっとも多い(図12~14)
副業・プロボノを実施したことがある人に実施して良かったことを質問すると、副業は「副収入が得られた」が72%、プロボノは「社会貢献できた」が50%で、それぞれもっとも多い回答だった。
良くなかったことは「プライベート・趣味の時間が減った」が32%でもっとも多い回答だった。
副業・プロボノを実施して良かったこと
良かったことの具体的なコメントは次のとおり。
- 自分の趣味や得意なことを活かすことができ、毎日を楽しく過ごすことができた。また、本業においても気持ちに余裕ができて、いい人間関係を築けた(20代女性)
- 副業で一緒に仕事をした方と本業でも一緒に仕事ができ、人脈が広がった(30代男性)
- 本業は事務職、副業は接客業と異なる職種の仕事で気分転換になった(40代女性)
副業・プロボノを実施して良くなかったこと
良くなかったことの具体的なコメントは次のとおり。
- Wワークに慣れるまでの1~2カ月間は疲れが取れず、体力的にきつかった(20代女性)
- 時間に余裕があったためもっと働きたかったが、決められた業務量以上は働けないため、収入の大幅増加にはならなかった(30代男性)
- 仕事にキリがなく、昼夜問わず常に仕事があるので休まる時間がなかった(40代女性)
【調査概要】
調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:『エン転職』を利用するユーザー
調査期間:2024年6月26日~7月28日
有効回答数:4,890名