アーバンプランは、テレワークと出社を併用している企業の経営者を対象に「オフィス戦略」に関する調査を実施。その結果を発表した。
- 調査概要:「オフィス戦略」に関する調査
- 調査期間:2022年6月16日(木)~2022年6月17日(金)
- 調査方法:インターネット調査
- 調査人数:1,014人
- 調査対象:テレワークと出社を併用している企業の経営者
- モニター提供元:ゼネラルリサーチ
調査結果
テレワークとの併用に伴い、オフィスの在り方も変えるべきだと思うかたずねた。「とてもそう思う」が(38.7%)、「そう思う」が(41.7%)、「あまりそう思わない」が(17.0%)、「まったくそう思わない」が(2.6%)という結果になり、80.4%がオフィスの在り方も変えるべきだと回答した。具体的な理由は次のとおり。
- 常にオフィスにいるわけでもなくなったので、削減できるところは削減したい(30代/女性/東京都)
- テレワークによりオフィスは事務作業をする場所ではなく打合せや会議する使い方がメイン(30代/男性/東京都)
- コロナ禍で出社を減らして事務所の使い方が変わった(時間差やレイアウト)(40代/女性/東京都)
- 通勤時間等、以前からの課題が浮き彫りになった。またサテライトオフィス等も活用して効率を上げる企業がこれから生き残る(50代/男性/千葉県)
オフィスに関して考えていることについてたずねた。「デザイン・レイアウト変更を考えている」(29.2%)がもっとも多く、「縮小を考えている」(28.6%)、「移転を考えている」(22.9%)と続いた。
移転・縮小・変更を考えている理由について、「使用していないスペースが増えたから」(52.8%)がもっとも多く、「少人数の部屋の利用が増えたから」(34.1%)「ウェブ会議用のリモートスペースが足りないから」(26.8%)と続いた。フリーコメントによる回答は次のとおり。
- 使っていない座席が増え、スペースが無駄になっていたため(30代/男性/東京都)
- 会議室が使われなくなっているため(40代/男性/東京都)
- 固定席よりフリー席を増やす方が効率的になったから(40代/男性/東京都)
- コミュニケーションは必須なので、しやすい環境整備を検討したいため(50代/女性/静岡県)
テレワークが今後主流になったとしても、オフィスを設けることは必要だと思うかたずねた。「とても必要だと思う」が26.4%、「必要だと思う」が52.5%、「あまり必要だと思わない」が17.4%、「まったく必要だと思わない」が3.7%という回答になり、「必要」が78.9%、「必要だと思わない」が21.1%という結果になった。
オフィスが必要だと思う理由について、「社員同士のリアルなコミュニケーションの場となるから」(39.6%)がもっとも多く、「経営の観点から拠点は必ず必要だから」(22.0%)、「会社、組織への帰属意識を持たせる場になるから」(21.0%)と続いた。
オフィスが必要だと思わない理由について、「経費削減になるから」(32.2%)がもっとも多く、「オフィスがなくても何も困らないと感じるようになったから」(24.8%)、「レンタルオフィスなどで代用できるから」(16.4%)、「出勤に費やす時間や体力を仕事に充てて欲しいから」(16.4%)と続いた。
オフィスが必要だと思う/必要だと思わない理由について、具体的な理由は次のとおり。
必要
- カスタマーの信頼のため(20代/女性/東京都)
- 製作や打合せなど人を介す必要がある。営業はオンラインだけでは立ち行かない(50代/男性/東京都)
- 実態がないとまだまだ信用がない(50代/男性/大阪府)
不要
- IoTや在宅でも環境整備が進めば、通勤時間などの無駄を省くことができるから(30代/男性/東京都)
- テレワークが主流になれば経費削減のためオフィスを設ける必要性がなくなるため(30代/女性/宮城県)
- 最低限のオフィスはあっても良いけれど、無くてもレンタルスペースなどで必要な時のみ代用できるので不要(40代/男性/東京都)