オープンワークが「退職者が選ぶ『辞めたけど良い会社ランキング2021』」を発表した。同調査レポートは、退職者から「辞めることを選択したが、良い会社だった」と評価される企業の特徴を探ることを目的に、OpenWorkに投稿された社員クチコミのうち「退職者」による評価に限定し、「退職者からの評価が高い企業」を集計したもの。
トップ3、上位に外資系企業多数
調査の結果、トップ10は半数、トップ3ではすべてが外資系企業という結果に。日系企業と比較して人材の流動性が高い傾向がある外資系企業。「入社理由」の社員クチコミを参照していくと、入社時のキャリアビジョンとして「自身の長期的なキャリアの通過点」としてその企業をとらえている声が見られた。こうした結果に対して、同社は「自身が求める成長を得られ、次のステップに進むための『ポジティブな退職』であることが、退職後の高評価につながっているのかもしれません」と考察した。
クチコミ(一部抜粋)
- 「いずれ経営者になりたいと思っており、幅広い業界、分野の経験を短期間で積むことができることに魅力を感じた。幅広い業界、分野の経験を短期間で積むことができたことに関しては非常に満足。(コンサルタント、女性、マッキンゼー・アンド・カンパニー)」
- 「最高の環境で働いてみたいと思ったから。働くひとのIQやEQも高く、世界をリードするような会社ではたらくことが自分の社会的な価値向上やスキルアップにもつながると考えたから。(事業企画、女性、グーグル)」
充実の研修制度、専門職としてのキャリアを評価する声も
官公庁から唯一上位にランクインした特許庁。社員クチコミからは、自身の専門性を発揮できるだけでなく、未経験であっても充実した研修によって専門性を身につけられる点、審査官として7年以上勤務すると弁理士の資格を取得できる点を評価する声が見受けられた。非官公庁の上位企業と同様に長期的なキャリアを描ける点が評価につながっている点が推察できる結果に。
クチコミ(一部抜粋)
- 「非常に研修が充実している。法律の知識がなくとも、入庁後の研修で必要な知識は身につけることができる。また、長く務めることで弁理士資格を取得可能であり、退職後も活躍することができる。(審査官、男性、特許庁)」