LIXIL住宅研究所では、自宅のワーキングスペースについて実態と意識などについて調査を実施。同調査結果を発表した。
自宅のワーキングスペース、最多は「リビング」が約45% 自分専用スペースは約36%
在宅勤務時のワーキングスペースについて質問すると、自宅に書斎などの自分専用のワーキングスペースで仕事をしている人が35.6%、リビングスペースで仕事をしている人が45.2%だった。
自宅ワーキングペースの課題や気になる点は「オンライン会議時の家族への遠慮」「書類収納などの収納スペース」
現在の自宅のワーキングスペースについて、課題や気になることをたずねると、「オンライン会議などの時に家族などに遠慮してしまう(声が入ってしまう)」が28.3%、「書類などを収納する場所が少ない(無い)」27.7%などが上位となった。
自宅のワーキングスペースとして必要(改善したい)ことのトップは、「仕事に集中できるスペース」が34.9%。そのほか、物理的なスペース、仕事しやすい環境、書類や周辺機器の収納スペースといった項目が挙げられた。
自分専用のワーキングスペースがほしい人が約78% スペースが作れない理由は空間的余裕が半数以上に
自宅に自分専用のワーキングスペースが無い人(425名)のうち、自宅に自分専用のワーキングスペースが欲しい人は77.6%。欲しいけれど自宅に自分専用のワーキングスペースを持っていない(作ることができない)理由としては、「現在の自宅では、空間的にワーキングスペースを作る余裕がない」53.6%がトップとなった。
約34%が在宅勤務を機に郊外への引っ越しについて前向き 専用ワーキングスペース確保や気分転換できる自然環境を考慮
このまま在宅勤務が続くとしたら、郊外への引越しも検討したいと思うかとの質問では、「すでに郊外への引っ越しを実施した」3.8%、「現在、郊外への引っ越しを検討している」9.1%、「できれば検討したいと思っている」21.3%%となり、合計すると34.2%が在宅勤務を機に郊外への引っ越しについて前向きであることが判明した。
この前向きな人々が郊外へ引っ越しする(引っ越しした)際に、在宅勤務に関連して考慮する(考慮した)こととして、「専用のワーキングスペースの確保」が47.9%、「業務時間外に気分転換が可能な自然が豊かなところ」が46.2%となった。また、郊外へ引っ越しする(引っ越しした)際、移転先の自治体の家賃補助・転入補助などに興味がある人は90.6%に達した。
一方、郊外への引越しを検討するつもりがないと回答した295名にその理由をたずねると、「今の住まいや土地から移りたくない」「通勤時間が長くなるのがいや」「都市部の生活のほうが魅力的」といった回答が目立った。
調査概要
- 調査時期:2021年8月12日から8月19日
- 調査対象:現在週1日以上在宅勤務を行なっている男女の会社員を対象に、男女の会社員
- 調査地域:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、長野県
- 調査方法:ウェブ調査
- 有効回答:660