外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン(以下、ヘイズ)が、コロナ禍以前と比較して求人が増えたIT関連職(同社比)を発表した。
1位 クラウドエンジニア
2位 デスクトップサポート
3位 データサイエンティスト
コロナ禍で急速に拡大したデジタル化を背景に、もっとも求人が増加した「クラウドエンジニア」は、前年比71%増。ヘイズが毎年発表している各職種の給与水準「ヘイズアジア給与ガイド」によると、最大給与も900万円から1,200万円へと300万円アップしていた。
IT人材への需要が拡大する一方で、前年比15%以上の額を提示している職務も散見され、同社は原因を「深刻な人材不足」として考察している。
日本国内でもIT人材への給与見直しが進む中、「ヘイズアジア給与ガイド」のデータによると、海外の企業はトップIT人材(AI、 IoT関連、管理職、経営者層)に対して日本以上に高額の報酬を支払っており、アジア各国に倍以上の差をつけられているケースも散見された。
こうした状況に対して、同社は「我々ヘイズは、日本の競争力を維持するためにも同一労働同一賃金を初めとする雇用の制度改革を加速し、速やかに賃金を国際水準に見直すことを提言しています。」と述べている。