サンリオエンターテイメントとPwCコンサルティングは、幸福学、脳科学の知見を活用した「Kawaii」についての共同研究を開始した。共同研究を通じて、サンリオエンターテイメントとPwCコンサルティングは「日本が誇るKawaiiを科学的に紐解き、幸福に満ちた世の中の実現に貢献することを目指します」と述べた。
日本発の「Kawaiiエンターテイメント」をつくり、発信することをミッションとする「Kawaiiの力を最大限に使い、世の中の幸福度を高め、やさしさを届けたい」サンリオエンターテイメント、「幸せ」をキーワードに企業と顧客のサステナブルな関係を築く「幸福度マーケティング」を提唱し、また、国際標準規格である脳の健康管理指標BHQ(Brain Healthcare Quotient)を活用した脳科学の産官学支援を手掛けるPwCコンサルティング。コロナ禍の背景もあり、両社は幸福学および脳科学の知見を取り入れてKawaiiのメカニズムを解明する共同研究を開始する。
主な研究内容は次のとおり。
- 複雑で多義的・属人的なKawaiiとはどのような感情で構成されているのか
- 消費者の属性によってKawaiiの捉え方や表現の仕方にどのような差があるのか
- Kawaiiは幸福度・脳の健康状態にどのように関係しているのか
- Kawaiiによって、どのようにWell-beingが実現できるのか
サンリオエンターテイメントは、研究結果を今後のパーク運営だけでなく、研究結果によって得られるデータに基づいて、さまざまな企業や団体とのコラボレーション、異業種への「Kawaii」要素の導入を働きかけていくことで、新たなビジネス機会の創出を目指す。
PwCコンサルティングは、研究知見のビジネス領域での活用も検討。具体的には、Kawaiiを通じた「企業の世界観の設計」「商品の開発」「安心感・親密度を高めた介護、保育、教育などの場の設計」「日本独自の都市や観光の在り方の設計」「かわいげを基軸とした共感型リーダーシップモデルの開発」などが想定されている。