ダイヤモンド・ヒューマンリソースは、2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に「ダイヤモンド就職先人気企業ランキング調査」を実施した。同社の調査する「ダイヤモンド大学生が選んだ就職先人気企業ランキング」は、1978年の調査開始以来44年度目を迎えた。
文系男子部門:伊藤忠商事がV2 金融人気は復活へ
文系男子ランキングにおいて総合商社がトップ10内に2社のみのランクインとなったのは2001年の調査以来20年ぶりであった。東京海上日動火災保険(2位)、三井住友海上火災保険(3位)、損害保険ジャパン(5位)と、「メガ損保」と称される3社がトップ5に名を連ねたほか、日本生命保険(6位)、大和証券グループ(7位)、三井住友銀行(8位)、第一生命保険(9位)と、大手金融機関はトップ10に7社がランクインした。
理系男子部門:ソニーグループが18年ぶりの1位
ソニーグループが2003年の調査以来18年ぶりに首位に。続く2位には三井物産、3位に伊藤忠商事と三菱商事(9位)を含めて総合商社がトップ10に3社がランクインした。IT大手においては、NTTデータ(4位)とSky(10位)がトップ10にランクイン。コロナ禍により業績が変動し、「文系男子部門」で順位を下げた運輸業界は、理系男子部門においては東海旅客鉄道(JR東海)が6位、東日本旅客鉄道(JR東日本)は7位と10位以内を維持した。
文系女子部門:東京海上日動火災保険がV2へ
東京海上日動火災保険がV2を果たしたほか、三井住友海上火災保険(3位)、損害保険ジャパン(4位)と、「文系男子部門」と同様にメガ損保が上位にランクインし、三井住友銀行(9位)を含めるとトップ10に大手金融機関は4社ランクインした。そのほかには伊藤忠商事(2位)、双日(7位)と総合商社が2社、森ビル(5位)、三井不動産(6位)とデベロッパーが2社トップ10以内にランクインし、男女問わず文系部門における総合商社・デベロッパー人気が推察される結果に。
理系女子部門:森ビルが初の首位に デベロッパー躍進、食品人気も継続へ
同部門では、森ビルが調査開始以来初の1位となったほか、NTT都市開発が2位、三井不動産が3位とデベロッパー3社がトップ3を独占した。また、日清製粉グループ(5位)、森永製菓(6位)、明治グループ(7位)、味の素(9位)と、食品業界では4社がトップ10にランクインした。
調査概要
- 調査対象:ダイヤモンド就活ナビ2022に会員登録している、就職活動中の大学3年生と大学院1年生
- 有効回答:5,637名
- 調査期間:2020年11月27日~2021年3月22日
- 調査方法:就職希望企業先を志望順に8社まで記入1位企業=5ポイント、2位企業=4ポイント、3位企業=3ポイント、4位企業=2ポイント、5位以下は1ポイントで加重集計し、ポイントの多い順にランキングを作成