マーケティング、営業、カスタマーサービスのための統合ソフトウェアを提供するHubSpot Japanは、新たなHub(製品群)として、ウェブサイトのコンテンツ管理を行う「CMS Hub」をリリースすることを発表した。また、これまで1製品として提供してきた「HubSpot CMS」を「CMS Hub Professional」と改称した上で、一層高度なCMS機能を備えたプラン「CMS Hub Enterprise」を新設した。
CMS Hubではマーケティング担当者が他チームの手を借りずとも必要なコンテンツを更新でき、IT担当者がサイトのセキュリティを維持でき、エンジニアやデザイナーがサイトの「テーマ」を更新してサイト上のページデザインを一括刷新できるなど、企業ウェブサイトにかかわるすべての人が専門性を活かしてサイト上の顧客体験改善に取り組めるよう設計されている。
各プランは無料の顧客管理システムであるHubSpot CRMとリアルタイムで連携しているため、顧客の最新の状況を元にウェブサイト上に表示するコンテンツをパーソナライズし、ウェブサイトからその後の営業やカスタマーサービスの流れを通じて顧客体験をデザインすることが可能。
さらに今回リリースする新プラン「CMS Hub Enterprise」は、ユーザーがツールではなく顧客と向き合う時間を増やせるよう機能性と利便性の両立を重視して設計されている。CMS Hub ProfessionalまたはCMS Hub Enterpriseの主な概要は、下記のとおり。
CMS Hub Professional
安全性と信頼性を確保しながら、事業の成長フェーズに合わせたウェブサイトを制作。
CMS Hubで制作したウェブサイトやコンテンツは世界各地に広がるHubSpotのデータセンターとCDNを通じてホスティング・配信される。またウェブサイトのセキュリティはエンタープライズレベルのウェブ アプリケーション ファイアウォールにより24時間365日監視。そのためユーザーは煩雑なウェブサイト管理業務に使う時間を軽減しながら、スピード、セキュリティ、信頼性が確保されたウェブサイトの構築と運用を行うことができる。
マーケティング担当者自身が直感的にウェブサイト上のコンテンツを更新
コンテンツのドラッグ&ドロップエディター、複数言語でのコンテンツ管理、あらかじめ用意されたウェブサイトテーマやモジュールの利用など、CSSの知識やウェブサイトデザインの経験、エンジニアの助力がなくとも、マーケティング担当者自身が素早くウェブサイトを更新することができる。
CMSをウェブサイトトラフィックの向上とリード創出に活用
A/Bテスト機能、SEOアドバイス機能、アトリビューションレポートなどの機能により、ユーザーは恒常的にウェブサイトのパフォーマンスを確認し、リード創出のためにコンテンツを最適化することが可能。
HubSpotのオールインワンプラットフォームとの連携
HubSpot CRMおよびウェブサイト上にウェブチャットを設置して訪問者との接点を生み出せる「コミュニケーション」機能を標準搭載。Marketing Hub、Sales Hub、Service Hubの各製品との統合も容易で、見込み客・顧客とのタッチポイントおよび部署横断で顧客体験の向上に取り組むことができる。
CMS Hub Enterprise
CMS Hub Enterpriseには、CMS Hub Professionalのすべての機能が含まれる。
事業フェーズに応じたガバナンスの整備
ウェブサイト内の変更箇所、作業者、変更内容などのアクティビティーログの確認、コンテンツのパーティション化(特定のコンテンツにアクセスできるユーザーやチームの限定)、ユーザーの権限管理などの機能により、ウェブサイトの各コンテンツやレポートをどのユーザーが利用できるのかを管理することができる。
サーバーレス関数を利用したウェブアプリケーションの構築
サーバーレスの外部プログラムを実行してHubSpot CRMに格納された顧客データを元にメンバー制のウェブサイトを構築可能。プログラムはサーバーレス環境で実行されるため、ユーザー自身が外部サーバーを設定したり、データを処理したり、SSL認証を取得したりする必要がない。
複数ドメインの管理
キャンペーンやイベントの特設サイトなど、複数のドメインをCMS Hub Enterpriseソフトウェア上で一元管理し、レポートを作成することができる。