企業の生産性向上を支援するアスタリストは、同社が提供する「ActRecipe(アクトレシピ)」にて、コンカーが提供する経費精算・管理クラウド「Concur Expense」の経費承認やレポート内容をSlack上で確認できるレシピ追加などの機能強化を行なった。
SaaS間のデータ連携をノーコードで実現するiPaaS(integration Platform-as-a-Service)であるActRecipeは、これまでに上場企業を中心にクラウドサービス間のデータ連携を支援。とくにコンカー向けのレシピ(SaaS間連携のワークフローをパッケージ化したもの)には力を入れている。すでに、経費精算・管理クラウドであるConcur Expenseや請求書管理クラウドConcur InvoiceとクラウドERPを連携するレシピや、kintoneとConcur Invoiceを連携するレシピなどは実運用されている。
今回の機能強化により、Concur ExpenseにアクセスすることなくSlack上でレポート内容を確認することや、経費申請の承認や却下を直接行うことが可能となった。また、今回のリリースに合わせ、Concur Expenseを利用中または検討中の企業を対象に、Slack連携をはじめとしたActRecipeのトライアルも開始する。
従来、Concur Expenseでの経費精算レポートの承認は、Concur Expenseにアクセスし、該当のレポートを表示した後に行う必要があった。今回のSlack連携では、ActRecipeがConcur Expense上のステータスを定期的にクロールし、承認対象のレポートを対象となる承認者のワークスペースに直接通知。承認者はレポートのサマリおよび詳細をSlack上で確認・承認を数クリックで行うことが可能となる。
今後は、会計システムを中心とした財務会計領域のレシピ強化を行っていく予定。BlackLine連携や全銀ファイルフォーマット変換については開発中のため、近日中の公開を予定している。また、すでに実装済みのAmazon Web Services、CloudSign、G Suite、kintone、NetSuiteなどの各種SaaS連携や、さまざまなコラボレーションツールの連携を強化していく予定となっている。