みずほフィナンシャルグループとNTTデータグループ、NTTデータ(以下、NTTデータグループと総称)は、2024年10月、生成AI技術を活用した法人営業の効率化と高度化を目指し、NTT版大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi」を基盤とした「〈みずほ〉特化型モデル」の開発に向けた共同研究契約を締結した。
今回の共同研究は、生成AI技術を活用することで両社の社会的価値を高めるとともに、みずほにおける生成AI活用の新たな可能性を切り拓くことを目指す。
背景と狙い
みずほは、2023年6月にテキスト生成AIアシスタント「Wiz Chat」をリリースし、生成AIの社内利用を加速させており、2024年4月には「AIX推進室」を設立し、生成AIを用いた業務効率化や新規ビジネス開発を積極的に進めている。
一方、NTTデータグループは、生成AIを活用した新たなビジネスソリューションの提供に力を入れており、2024年3月にはNTTより商用化が発表された生成AI「tsuzumi」の利活用に向けた施策の推進を加速している。
今回の提携では、tsuzumiをはじめとしたLLMの中でも比較的軽量なモデルをチューニングし、自社特化AIエージェントの実現を見据えた開発検証を実施することで、みずほのビジネス革新の可能性を追求する。