コミュニティ主導で成長してきたNotion
高橋(才流) 私自身もユーザーであるNotionが、日本で本格展開をされて約1年半が経ちました。2022年はどのような1年になったのか、最近のユーザーさんの特徴も交えて教えてください。
濵岡(Notion) 高橋さんのように以前から活用されている方も多いのですが、チーム利用のワークスペースの新規開設数は2022年の11月末時点で前年度の3倍に伸びました。
濵岡 Notionは“誰もが思い描いたソフトウェアを自由自在に組み立てることができれば、世界はより多くを実現できる”というミッションのもと開発・提供しているワークフロー・コラボレーション促進ツールです。ユーザー企業はスタートアップからエンタープライズまで、幅広く、具体的にはトヨタ自動車様やサイバーエージェント様などにも活用いただいています。
濵岡 汎用性のあるワークスペースや、シンプルなデザインがお客様に愛される理由のひとつだと感じています。2022年度のグッドデザイン・ベスト100にも選出されました。
高橋 ユーザーコミュニティの強さもNotionの大きな特徴のひとつですよね。
濵岡 おっしゃるとおりです。2022年だけでユーザーが執筆したNotion関連書籍が6冊出版され、コミュニティは11も立ち上がりました。現在、日本のNotionのコミュニティには、プロダクトマネージャーや学生、士業や主婦の方など幅広いカテゴリや地域のユーザーが所属しています。
高橋 あらためて急拡大の中でカスタマーサクセス組織はどのようなミッションを担っていらっしゃるのでしょう。
濵岡 プロダクトの価値をお客様に最大限発揮してもらう、そのためにフェーズに合わせた適切なサポートを適切なタイミングで能動的に行うことに尽きるかなと思っています。
濵岡 一方でお客様の規模も業界もさまざまで、ベストプラクティスもケースバイケースとなります。そのため、自社プロダクトのエキスパートではありながらも、お客様の声をきちんと得て自社にフィードバックすることも大切にしています。
高橋 コンテンツ作成からコミュニティ運営までどのような体制で行っているのでしょう。
濵岡 日本のカスタマーサクセスチームとしては個人ユーザーのコミュニティに向けたコンテンツづくりにも関わりますし、ハイタッチのコンサルテーションも行っています。体制としては私がひとりめのカスタマーサクセスマネージャー(CSM)として入社し、リーダーと連携しながらチームの拡大を進めているところです。
コンテンツ作成は、日本のユーザーにより良い支援を提供するためにグローバルチームと連携しながら行っています。いわゆる専任のカスタマーサクセスマネージャー(CSM)が伴走してコンサルテーションを行うのは、エンタープライズプランを100名以上で契約いただいているお客様に対してですね。