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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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企業の競争力を高める「営業DX」とは? 日本の営業組織の未来を探る powered by SalesZine

2024年4月18日(木)14:00~15:30

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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僕らのマネジメント論

営業をレベル分けし、42のスキルを言語化――モノグサ竹内さんが「求められ続ける営業の育成」を語る

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 解いて憶える記憶アプリ「Monoxer」を提供するモノグサでは、営業パーソンのスキルレベルを4つにカテゴライズし、営業活動に必要な42個のスキルを言語化するなど、独自の育成スキームを設けている。本稿では、同社CEOの竹内孝太朗氏にインタビューを実施し、最年少でのTOP GUN AWARD受賞など前代未聞の実績を残したリクルート時代のお話から、営業職を「事業開発」と称する理由、独自の育成フロー構築の背景などを明らかにすることで「セールスの地位を高めたい」と語る竹内さんの営業哲学に迫る。

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モノグサが掲げる「42種類の営業スキル」と「営業のレベル分け」

――これまでのキャリアについて教えてください

2010年に新卒でリクルートに入社し、中古車購入のマッチングメディアである「カーセンサー」の広告営業としてキャリアをスタートさせました。その後、教育領域に新規事業が立ち上がることを聞きつけて、異動願を提出したのちに「スタディサプリ」の事業開発に4年半ほど携わりました。

学生時代から自分で事業を立ち上げることを目標にしていたこともあり、2012年ごろからは、高校時代の同級生であり、当時Googleのエンジニアでもあった畔柳(現モノグサ CTO)とともに企業の準備をスタートさせていました。2016年に畔柳と共同でモノグサ株式会社を創業したのち、翌年9月にリクルートを退職し、現在に至ります。

――リクルート時代には社内表彰制度「TOPGUN AWARD」を獲得されたと聞いています。どんな営業スタイルを確立されていたのでしょうか?

「TOPGUN AWARD」は、リクルートグループ全体の中で「新規性の高さ」「事業汎用性の高さ」などの観点から事業によい影響を与えた活動をした社員を表彰する制度です。2万人程度が在籍するリクルートグループの中でも、毎年10人程度しか表彰されません。私はこれを入社2年めで受賞したのち、スタディサプリ事業への異動後に二度めの受賞をしました。最年少受賞者、かつ、異なる事業部での受賞は前代未聞だったそうです。

モノグサ株式会社 代表取締役CEO 竹内孝太朗さん

リクルート時代に意識していたのは、「自分の活動が起点となって、新商品がつくられるような営業をする」ことでした。一般的に、営業は「人がつくったモノを上手に説明した結果、『いいね』と感じたお客様に買っていただく」流れがあると思います。しかし、私のスタイルは、真っ先にモノを売るのではなく、あくまでも「新しいプロジェクトをお客様とつくり上げる」ことを前提にスタートし、新規事業立ち上げにおけるフローのひとつとして商材を購入して活用いただくかたちでした。

――モノグサでは、営業人材を育成するうえで「普遍的な営業スキル」42種類を言語化しているとうかがいました。育成スキームとその特徴を教えてください。

前提として、モノグサでは「レベル0」から「レベル3」までの4段階でセールスレベルを定義し、これらを支える42個のスキルを客観的な評価項目として用意しています。

レベル0:マナーがある状態

レベル1:情報の非対称性を埋められる状態

レベル2:ニーズを顕在化させられる状態

レベル3:課題を創造できる状態

ここでのスキルセットは、お客様の「ニーズの顕在化度合い」によって使い分けるものとして想定されています。極端な話ですが、お客様がニーズも必要な商材も把握しているのであれば、セールスのマナーさえしっかりしていれば商品は売れる――「レベル0」の営業で十分なんです。一方、お客様がニーズを自覚しながらも商材そのものの存在を知らない場合は、商材の特徴をしっかり説明できる能力が求められるため、「レベル1」以上の営業パーソンである必要があります。

そして、お客様がニーズを自覚していない場合には営業側が潜在的なニーズを引き出す必要があるため、「レベル2」のスキルが求められます。さらに業界によっては、そもそもニーズそのものが存在していないケースもあります。その場合には、お客様の目標を引き上げることで「課題を生み出す」必要があります。これに対応できるのが「レベル3」の営業です。

何不自由なく悠々自適な暮らしをしている人であっても、「200歳まで生きる」という目標を掲げると、途端に課題だらけになりますよね。顧客から開口一番に「そんなものは必要ない」と言われたとしても、新しい目標を設定してもらい課題を生み出すことができれば、成約の確率が上がるんです。

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「まぐれで成約した案件」は営業組織の風紀を乱す

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この記事の著者

井上晃(イノウエアキラ)

ITライター・エディター。モバイル業界を中心に取材し、IoTやロボットなどを含め、多岐にわたるテーマの記事を雑誌やWebメディアで執筆。雑誌・ムックの編集にも携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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