第一印象は「どの企業に電話しようか」と楽しそうに考える組織
――次世代のインサイドセールス発掘イベント「New IS Hero's」での優勝、おめでとうございます。出場のきっかけを教えてください。
タイミーのインサイドセールスの先輩が業界に明るく、「べーぐるさん、出てみたら」とエレベーターで声をかけられたことがきっかけでした。自分がやっていることが、社外からどう評価されるのかも知ってみたくて出場を決めました。意外と皆さんが知りたかった情報を発表できたという感触はありました。
――あらためてべーぐるさんのキャリアをうかがえますか。
北海道大学で建築を学び、東京でリノベーション専門の不動産の会社に就職しました。中古マンションの販売を1年半ほど担当したあと、知り合いが横浜で立ち上げた学習塾の社員へとジョブチェンジしました。当時は週末暇だったので(笑)毎週のように副業をしており、ユーザーとしてタイミーを活用していたんです。飲食店の洗い物やホール業務を行って賄いを食べる生活を毎週末Twitterで発信していたところ、広報の目に留まってヘビーユーザーとしてインタビューを打診されたのが結果的に入社のきっかけとなりました。
――もともとユーザーだったんですね。現在はメンバーの育成などにも取り組んでいると拝見したのですが、これまでのキャリアの中で人材育成に携わることはありましたか。
いまに活きている部分があるとしたら2社めの塾で小学生から高校生にまで勉強を教えた経験でしょうか。その塾は「教えない」塾だったんです。自分で考えて答えにたどり着けるように、こちらはヒントを出すだけ。これは会社の指導でも応用している部分があります。
――たしかについ「完璧な型をつくって教えなくては」と思ってしまうこともありますよね。
リスト探しや自分の電話の癖を見抜くことは「自分でできた」実感があるほうが、モチベーションにつながりますからね。ある程度放置して「ほら、できたでしょう」のほうが良いとは思っています。
――べーぐるさんは入社後インサイドセールスの中でも問い合わせに対応するSDR(Sales Development Representative)に配属されたとのことで、当時すでに組織はできあがっていたんですね。インサイドセールスという仕事に出会ったときの印象をうかがえますか。
自分たちで「どの企業に電話しようか」と楽しそうに考えている組織という印象を抱きました。人材サービスなので比較的業種の制約も少ないです。たとえば、飯島さんという社員は温泉が好きで、入社してすぐに好きな銭湯を聞かれたのですが(笑)、温泉施設などに積極的に架電していました。
――ユーザーだったという視点からも、御社のインサイドセールスとしてこの提案はできてよかったなと思ったエピソードはありますか。
まさに今日もありました。架電した企業様から「明日の12時から7人必要」という要望をもらいまして、その場で受注して募集掲載まで進めていたのですが、困っていらっしゃるタイミングでタイムリーにお役に立てて嬉しかったですね。実は通常、インサイドセールスがその場で受注することはあまりありません。それでもクライアント目線で「臨機応変に対応してもOK」という文化のもと仕事をすることができています。