オールインワンプラットフォームを提供するPendoは、ニューヨーク市に拠点を置くスタートアップ企業であり、顧客フィードバックの収集を自動化し、AIを活用してそれらのデータから得る実用的なインサイトを提供するZelta AIを買収したことを発表した。
買収の背景
本買収により、Pendoは高速なAIイノベーションの推進を継続する。Pendoは過去12ヵ月間で、Pendoリッスンを含むAI機能およびプロダクトをリリースしてきた。PendoリッスンはPendo Oneプラットフォームの新プロダクトであり、プロダクトディスカバリーをおこない、企業が成功をおさめるプロダクトを開発し、リリースすることを可能にする。
Zelta AIの技術はPendoリッスンの一部となり、これによってGongやZoomの通話、サポートチケット、ソーシャルレビューサイト、Salesforceレコード、電子メールなど、150以上のソースに広がるユーザーフィードバックデータから、AIを活用したインサイトを得られるようになる。Zelta AIによってワンクリックでこれらデータが解放され、ユーザーフィードバックを選別する負担は軽減される。このデータを、Pendoプラットフォームですでにアクセス可能なユーザーフィードバックや行動分析と組み合わせることで、顧客を把握することが可能になる。
PendoのAI機能
Pendoは、Pendoリッスンをはじめとするプラットフォームのさまざまな部分にわたり多数のAI機能の提供を開始しており、企業に導入されている。
そのAI機能の一部は、次のとおり。
AIによるガイド作成と翻訳:過去90日間にアプリ内ガイドを作成した顧客の20%以上が、コンテンツの作成やローカライズにAIを活用している。
ジャーニーインサイト: Pendoの顧客4人にひとりが、アプリケーションユーザーが行き詰まっている箇所を明らかにし、アプリ利用の行程を完了するために取るべきアクションを推奨する、AIによる提案のメリットを享受している。
NPSインサイト:Pendo顧客の3分の1以上がAIを使用し、NPSデータから主要なテーマとインサイトを抽出、分類、統合し、分析にかかる時間を削減している。
リプレイ箇所の提案:Pendoのセッションリプレイ機能を使用している顧客の30%が、AIを活用して、ユーザーがアプリケーションをどのように操作しているかを理解する上で、もっとも関連性が高く視聴すべきセッションを特定している。
リッスン:Pendoリッスンを活用する顧客の60%以上がユーザーフィードバックプロセスにAIを用いることで、プロダクト決定に対する影響力を強化している。
Pendo CEO兼共同創設者 Todd Olson氏のコメント
企業がPendoを利用してプロダクトを開発する手法にもAIが活用されており、今回の買収によってその変革がさらに加速されると考えています。ユーザーはそれぞれ自身の利便性の高い場所でフィードバックを共有することから、企業がビジネスの成長や顧客維持に必要とするインサイトは、さまざまな場所に散在しています。Zelta AIによってこのようなインサイトの発見が容易になり、Pendoリッスンと組み合わせることで、開発すべきプロダクトに関する意思決定を自信を持って行えるようになります。Zelta AIのチーム、そして彼らの持つ魅力的なテクノロジーの統合を通じて、Pendoはお客様にさらなる価値を提供できます。
Zelta AI CEO兼共同創設者 Pierce Healy氏のコメント
PendoはAIイノベーションの最先端を走っており、Pendoが発表するプロダクトや機能は、生産性を高め、顧客や企業にさらなる価値を提供できるよう支援しています。その同じミッションを、Zeltaチームも共有しています。Pendoの一員となり、変革をもたらすプロダクトの開発を継続できることを嬉しく思っています。