製薬・医療業界向けメッセージングプラットフォーム「Shaperon(シャペロン)」を提供するフラジェリンは、シリーズAの1stクローズにおいてALL STAR SAAS FUND、Cygames Capitalを引受先とする第三者割当増資により、総額約3.5億円の資金調達を実施。また、事業活動および採用活動における競争力の向上を目的として、社名をシャペロンへ変更することを発表した。
新型コロナウイルス感染症拡大による病院への訪問規制により、製薬・医療業界では営業活動のデジタルシフトが進行。リモートでの情報提供活動が続く中、さらなるDX推進の必要性が増している。
このような背景からフラジェリンは、「規制産業が抱える問題を解決する」というミッションのもと、製薬・医療業界向けメッセージングプラットフォームShaperonを開発した。Shaperonは「医療従事者へのデジタルプロモーション」と「コンプライアンスの遵守」をひとつのツールで実施可能。2019年のリリース以来、リモートでの情報提供活動をサポートしてきた。
今回調達した資金はプロダクト開発、新規事業の立ち上げ、および組織体制強化を目的とした人件費に充てる予定。既存機能の改修や追加機能の開発、新規プロダクトの開発によって顧客が抱える課題を解決し、業界のDX推進に貢献していく。また、資金調達の実施と合わせて、2023年2月10日より社名をシャペロンへ変更。社名とプロダクト名を統一することでブランド力を強化し、事業活動および採用活動における競争力向上を図る。
ALL STAR SAAS FUND パートナー 湊 雅之氏のコメント
投資検討の際、「Shaperon」のお客さまと実際にお話しをさせていただく中で、プロダクトへの満足度の高さ、きめ細やかなサービスや要望対応に対するお客さまの信頼感の強さに心打たれました。
製薬・医療業界のセールス・マーケティング活動は、これまでリアルの場が主体となっていましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、新たな活動の在り方が喫緊の課題になっています。このデジタルシフトの流れは、不可逆なものだと考えます。
業界への知見の深さと、お客さまのインパクトへの強いこだわりを持つShaperonチームは、この業界の変革をリードする企業になると確信しています。ALL STAR SAAS FUNDとしても、エンタープライズ×バーティカルSaaSの分野を代表する一社になることを期待するとともに、これからも全力でサポートしたいと考えています。