XAION DATAは、AI導入がPoC(概念実証)にとどまる構造的課題に対する解決策として、新たなデータ戦略「DO4AI(Data Orchestration for AI)」を提言した。
同提言は、「No Data,No AI」という考え方のもと、AI時代における企業の競争優位の源泉であるデータ基盤を再定義し、AX(AIトランスフォーメーション)を実務で実現するための具体的なアプローチを示す。

AI活用を阻む、AI Readyではないデータ基盤

AI時代において、データは単なる情報の蓄積ではなく、企業の命運を分ける競争優位の源泉となる。
本来、AIが価値を発揮するためには、データが「AI Ready(AIが理解・活用可能な状態)」であることが前提となる。すなわち、データが適切に構造化され、統合され、常に最新の状態で維持されて初めて、AIは意思決定に活用される。
しかし実際には、多くの企業においてデータはAI活用を前提に設計されておらず、「データはあるが使えない」という状態にとどまっている。その結果、AIはPoC段階では成果を示すものの、実務には組み込まれず、継続的な価値創出に至らないケースが多い。
XAION DATAでは、AXを阻む要因を「4つの壁」と「8つのKSF(Key Success Factor)」として整理し、「AI Readyではないデータ基盤」こそが、AI活用を阻む本質的な構造課題だと分析。こうした構造的課題を解決し、AXを実務で実現するため、「DO4AI(Data Orchestration for AI)」の提言に至った。
新たなデータ戦略「DO4AI(Data Orchestration for AI)」

「DO4AI」は、従来のデータ統合(Data Integration)の延長ではなく、AIが価値を生む状態から逆算してデータ基盤を再設計するデータ戦略である。従来のデータ基盤が業務処理や可視化を目的として構築されてきたのに対し、「DO4AI」は、AIが継続的に価値を生むことを前提に、データの生成・構造化・統合・活用までのプロセス全体を再設計する。
その中核となるのが、Closed DataとOpen Dataの統合になる。 企業固有の競争優位の源泉であるClosed Dataと、市場との接続を担うOpen Dataを、意味・関係性・更新性を含めて統合することで、AIがリアルタイムに理解・活用できる状態を構築する。
「DO4AI」は、分断・非構造・陳腐化・未接続といった「4つの壁」と「8つのKSF」を横断的に解決し、AIが実務で機能し続けるためのデータ基盤を実現するソリューションである。
「DO4AI」を支える技術基盤

「DO4AI」の基盤には、次の3つのコア技術が組み込まれている。
- データ自動構造マッピング技術:分散したデータ間の関係性や意味を自動的に解析し、スキーマ統合を実現する。
- 多次元データ構造化技術:非構造・半構造データを含む多様なデータを、AIが理解可能な多層的な構造へと変換する。
- オープンデータ収集・統合技術:Web上の外部データを継続的に収集・統合し、リアルタイム性を担保する。
このコア技術は、XAION DATAが保有する独自の技術体系によって実装されている。
- WEB VISION(特許技術):Open Dataに対して、Web上に分散する非構造データを自動収集・解析し、意味単位で構造化する。従来は人手に依存していた情報抽出やデータ整形のプロセスを自動化し、リアルタイムに近い形で外部データを活用可能な状態へと変換する。
- XD Foundry(特許申請中):Closed Dataに対して、企業内に蓄積された業務データを横断的に統合し、AIが理解可能な構造へと再設計する。システムごとに分断されたデータを、定義・関係性・粒度を揃えた形で再構築することで、データはあるが使えない状態を解消する。
これらの技術により、従来は工数を要していたデータ構造化・統合プロセスを自動化し、AIが継続的に意思決定に関与できるデータ環境を実現する。
「DO4AI(Data Orchestration for AI)」が実現すること

「DO4AI」は、従来のように、データを収集・加工し、あとから統合するのではなく、データ生成段階からAI活用を前提に設計する。具体的には、次のような運用を一体的に実現する。
- データ生成段階からの構造化設計(AIが理解可能な形でのデータ生成)
- 部門横断でのデータ統合の自動化(サイロ化の解消)
- Open Data(外部データ)のシームレスな統合(市場との接続)
- リアルタイムでのデータ更新・活用(意思決定の即時化)
これにより、複雑なETL処理の削減や手作業によるデータ前処理の最小化、最新かつ統合されたデータ環境の維持が可能となり、AIが継続的に意思決定へと関与できる状態になる。
「DO4AI」により、AIを“使う”企業ではなく、AIが“前提となる”企業を実現。データを蓄積する組織から、データをもとに自律的に判断して行動する組織への進化および「AI Nativeな組織」への変革を推し進める。
