CRM搭載のカスタマープラットフォームを提供するHubSpot Japan(以下、HubSpot)は、AIエージェントであるBreeze Agentsの新機能搭載および機能強化、Marketing Hub Enterpriseのリニューアル、AI搭載の各種ワークスペース機能など、200以上の製品アップデートを発表した。本発表は、半期ごとの製品発表キャンペーン「Spring 2025 Spotlight」によるもの。

Spring 2025 Spotlightの主な製品アップデート
Breeze Agentsの改善および新機能搭載:市場拡大を担うチームの対応力を強化
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Breeze 顧客対応エージェント:顧客からの問い合わせに24時間年中無休で自動対応し、カスタマーサポートチームを補佐する。すでに導入している企業では、サポートチケットの50%以上が顧客対応エージェントによって解決され、チケットのクローズにかかる時間が40%近く短縮された(※)。
※Breeze 顧客対応エージェントを使用しているHubSpot利用企業と使用していないHubSpot利用企業のデータ比較
- Breeze ナレッジ ベース エージェント(新機能):顧客から寄せられる問い合わせに基づいて、ナレッジベースの記事をリアルタイムに強化、拡張する。顧客対応エージェントと連携し、不足している情報を特定して記事を生成し、顧客自身による解決を促す。
- Breeze 案件創出エージェント:見込み客に関する調査、営業メッセージのパーソナライズや自動送信を行い、営業チームのパイプライン構築を加速させる。
- Breeze コンテンツエージェント:ブログ、ポッドキャスト、導入事例などのコンテンツの作成や別チャネルへの展開を支援する。
Marketing Hub Enterpriseに新機能搭載:リードの優先順位付けやコンバージョン促進にAIを活用
- 類似リスト:Breezeが既存顧客のプロフィールを考慮しながらHubSpot Smart CRM内の見込み客を分析し、成約可能性の高い見込み客リストを作成する。
- ジャーニーの自動化:見込み客1人ひとりに最適なカスタマージャーニーを設計可能。リアルタイムレポート機能により、見込み客がジャーニーのどの段階で離脱しているかを容易に把握できる。
- 複数アカウント管理:複数の事業アカウントをひとつのHubSpot組織から管理できる。コンテンツや顧客データを事業間で共有でき、マーケティング活動の効率を上げながら一貫した顧客体験を提供することが可能になる。
AI搭載ワークスペースの強化:コンテキストの理解、優先度設定、アクションの実行を支援
- 営業ワークスペース:営業担当者がパイプラインを構築して成約を獲得するためのオールインワンのホーム画面。取引の背景情報を把握し、優先度を見極め、アクションに移すために必要な情報が集約されている。
- カスタマー サクセス ワークスペース:カスタマーサクセス担当者のスケジュールやタスク、担当顧客リストを確認できる画面。顧客との関係強化や問題の発生防止に役立つ。
- ヘルプ デスク ワークスペース:カスタマーサポート担当者が、進行中チケットの確認や問い合わせの優先度設定、顧客の問題解決をひとつの画面上で対応できる。
HubSpot 製品担当エグゼクティブ バイス プレジデント アンディ・ピトル氏のコメント
成長を目指す多くの企業が必要としているのは、AIに関する理想論ではなくAIがもたらす具体的な成果です。このたびの「Spring 2025 Spotlight」で発表する製品群は、企業がAIを活用しながら迅速に動き、市場展開における課題解決を支援するものです。HubSpotのプラットフォーム全体にAIを組み込んだことで、企業規模を問わず、大規模な人員や予算を割くことなく即座に価値を実感できるようになっています。
HubSpot AI責任者(Head of AI) ニコラス・ホランド氏のコメント
HubSpotのAI機能群 Breezeは、ユーザーが確かな価値を実感できることにこだわって開発しており、3つの特長があります。第一に、構造化データと非構造化データ両方から得られる示唆を統合・活用しています。第二に、カスタマージャーニー全体からコンテキスト情報を取得できるため、サイロ化されたAIエージェントとは異なりビジネスの全体像を捉えて稼働することができます。最後に、組織の一員として人間の業務を補佐するので、チームの規模を保ちながら対応量の拡大を叶えられます。