全国企業の基礎データを網羅し独自情報も備える「SalesNow」
「SalesNow」には、大きく5つのポイントがあるという。
ひとつめは、「使えるデータ量の多さ」。前日時点で法人登録されているすべての企業のデータをリアルタイムで更新し、1社あたりのデータ付与率も高い。地方のSMB企業も完全網羅しているため、全国に網羅的に営業をしていく際にも効果を発揮する。
ふたつめは、「データの鮮度」。競合他社と差別化するには、いかに新しい情報を収集してアプローチをかけられるかが重要になるが、230万件以上の情報を日次で更新しているため、鮮度が高い情報の中から分析・ターゲティングができる。
3つめは、「データの種類の豊富さ」。利用企業のビジネスモデルや事業内容によって扱うデータは異なるため、それぞれに合わせたデータを用意している。企業の経済データの情報や従業員数も毎月更新しているので、任意の期間における従業員数の増減データなども計れるほか、通常では生成困難な独自データも豊富に用意しているという。
4つめは、「シンプルな操作感」。営業組織でツールを活用する際、ツールの操作が難しく現場での運用が進まないケースが散見されるが、新入社員でも操作できるような感覚的なUIを備える。
5つめは「データの質」。企業版WikipediaのようなSalesNow DBという独自メディアを運営し、そこから独自でクローズデータをユーザーから収集しているため、実際に公開されていないデータも備わっている。
それらに加えて、各種SFAとの連携やデータ連携APIによって自社でスクラッチ開発したシステムとも連携でき、DBにデータを補強することもできる。
「『網羅性』『鮮度』『正確性』をしっかり押さえているので、BtoB営業やマーケティング領域におけるデータ基盤の構築に役立てることができます。現在、与信情報を収集しスコア化する機能も実装中です」(中嶋氏)
「SalesNow」の活用例としては、「新規開拓」「顧客の掘り起こしや追加提案の強化」「データ基盤の整備やデータ分析」「企業情報収集の効率化」が多いとのこと。
とくに成果を上げているユーザーが多いのが「顧客の掘り起こしや追加提案の強化」で、問い合わせは「データ基盤の整備やデータ分析」に関するものがもっとも多いという。
セッションの結びの言葉として中嶋氏は、BtoB営業・マーケティングにおけるデータ活用の3つのポイントを整理した。
「AIを活用する前にはデータ基盤の構築が必須です。データを収集する際には、網羅性と鮮度と正確性を重視してください。必要なデータカテゴリーは『企業データ』と、営業担当者などが収集する、生の『担当者データ』があります。必要なデータを集める仕組みをつくる作業は難易度が高いものですが、企業DBの『SalesNow』を用いると実現可能になります。当社ではDB以外にも複数のサービスを提供しており、AI時代のBtoB営業・マーケティングの生産性向上を支援します」(中嶋氏)