Google Meet、Microsoft Teamsとは?
まずは、それぞれのツールについて概要を見ていきましょう。
Google Meetとは
Google Meetとは、Google社が提供するWeb会議ツールで、以前提供されていた「Googleハングアウト」の代替ツールとしても機能しています。Googleアカウントを持っている場合、ほかの各種Googleサービスと連携して使うこともできますので、普段からGoogleのサービスをよく使う方におすすめのツールです。
Microsoft Teamsとは
Microsoft Teamsとは、Microsoft社が提供するWeb会議ツールで、同じくMicrosoft社が提供する「Microsoft 365」と連携できます。Microsoftアカウントを持っていれば無料で使えるほか、機能やストレージ容量が充実した有料版もあります。業務でWordやExcelを普段から使っている場合、Microsoft Teamsを使うとスムーズでしょう。
MeetとTeamsの機能はどう違う?
では、Google MeetとMicrosoft Teamsの機能は具体的にどのようなところが異なるのでしょうか。Web会議ツールでよく比較されるポイントを中心に、詳しく見ていきましょう。
Web会議の時間や参加可能人数
まず、Web会議を開くのに制限時間があるかどうか、参加可能人数は何人までかというもっともWeb会議に重要なポイントから見ていきましょう。
Google Meet | Microsoft Teams | |
開催可能時間 | 無料版:1時間 有料版:24時間 |
無料版:1時間 有料版:30時間 |
参加可能人数 | 無料版:100人 有料版:100〜500人 |
無料版:100人 有料版:300人 |
Google MeetもMicrosoft Teamsも、無料版では時間も参加人数も同じです。有料版では時間も参加人数もTeamsの方が上回っていますが、そもそも会社で行うWeb会議に24時間もかける人はあまりいないでしょう。時間の面では機能の違いを気にしなくても良さそうです。
一方、参加可能人数はGoogle Meetの有料版で100人~500人とプランによって大きく変わります。また、Teamsの有料版では300人まで参加可能なことを考えると、会社全体でWeb会議を行う場合などには人数の差を考慮しなくてはなりません。部署や規模に応じて、必要なツールやプランを選びましょう。
チャットやホワイトボード機能
チャットやホワイトボード機能の違いは、以下のとおりです。
Google Meet | Microsoft Teams | |
チャット | ○ | ○ |
ホワイトボード | ○(Jamboard) | ○(Whiteboard) |
Google MeetもMicrosoft Teamsも、無料版・有料版に関わらずチャット機能やホワイトボード機能を使えます。通話中に共有したいURLや文字列がある場合や、事情で声を出せない人が参加している場合などにチャット機能が活用できるでしょう。ホワイトボード機能は、さらにブレインストーミングなどリアルなホワイトボードの代わりとしても、画像共有のためのスペースとしても使えます。
ホワイトボードにはいずれもペンで書き込む、マーカーで線を引く、キーボードでテキストを打ち込む、付箋をつけるといったことができます。また、図形を描いたり、画像を貼り付けたりすることも可能です。機能に大きな違いはありませんが、ブラシの種類が多いことやレーザーポインターがあることなどから、Jamboardの方が細かい機能が多いと言えるでしょう。
また、Google Meetでは2022年7月からさらに高機能なオンラインホワイトボード「Miro」との連携が可能になっています。ホワイトボード機能に重点を置き、共同で書き込みやブレインストーミングなどを行いたいという人は、Google Meetを試してみてはいかがでしょうか。
画面共有、録画
画面共有や録画機能は、以下のように異なります。
Google Meet | Microsoft Teams | |
画面共有 | ○ | ○ |
録画 | ○ | 無料版:× 有料版:○ |
画面共有はいずれのツールでも、無料版・有料版を問わず使えますが、録画はMicrosoft Teamsでは有料版のみの機能となっているため注意が必要です。Web会議の録画が必要な場合は、Google Meetを使うか、有料版にアップグレードするのが良いでしょう。
MeetとTeams、それぞれのメリット
Google MeetとMicrosoft Teamsにはどんなメリットがあり、どんなシチュエーションに向いているのか、詳しくご紹介します。
Google Meetのメリット
Google Meetのメリットとして挙げられるのは、以下のポイントです。
- アプリをインストールしなくても、ブラウザ上ですべての機能を利用できる
- ほかのGoogleサービスとの連携がスムーズ
- 無料版の機能が豊富
Google Meetは、アプリをインストールしなくてもパソコンからであればブラウザ上ですべての機能を利用できます。モバイル版ではGoogle Meetアプリのインストールが必要ですが、Androidならこれも最初からインストールされています。
また、Googleサービスと連携しやすいため、普段からGoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートを使っている場合にはおすすめです。100人までしか使えないものの、無料版でも機能が充実しているため、小規模な企業や部署、お試しで使ってみたいという場合にも便利でしょう。
Microsoft Teamsのメリット
Microsoft Teamsのメリットとして挙げられるのは、以下のポイントです。
- ブラウザ版、スマホ版、デスクトップ版と幅広く使える
- Microsoft Officeシリーズとの連携がスムーズ
- 有料版なら規模の大きい会議、オンラインイベントにも対応可能
Microsoft Teamsは、ブラウザ版のほかスマホアプリ、デスクトップアプリにも対応しているため、幅広い機器に最適化されて使いやすいのが大きな特長です。また、業務でWordやExcelなどのOfficeソフトを使う人は多いでしょうから、これらOfficeシリーズとの連携がスムーズなこともメリットです。
さらに、有料版なら規模の大きい会議やオンライン社内イベントなどにも対応可能です。大規模な企業やOfficeソフトを普段から使い慣れている部署、それぞれの機器で快適に使いたいという場合に向いています。
MeetとTeamsの使い方
最後に、Google MeetとMicrosoft Teamsの始め方をかんたんに解説します。
Google Meetの使い方
Google Meetを使い始めるには、以下の手順で行います。
- Google Meetのブラウザ版を開く、またはアプリをダウンロードする
- Googleアカウントでログインする
- 「新しい会議を作成」または「新規」からWeb会議をスタートする
Microsoft Teamsの使い方
Microsoft Teamsを使い始めるには、以下の手順で行います。
- Microsoft Teamsのブラウザ版を開く、またはアプリをダウンロードする
- Microsoftアカウントでサインアップする
- 「会議」からWeb会議をスタートする
MeetとTeamsの違いを知り、自社に合ったWeb会議ツールを使おう
Google MeetとMicrosoft Teamsにはそれぞれ機能やメリット、使い方に違いがあります。例えば、普段から使い慣れているツールに合ったWeb会議ツールを選ぶのもひとつの方法です。今回ご紹介した違いをよく検討し、自社に合ったWeb会議ツールを使いましょう。