「自信喪失」「意義喪失」モチベーション低下の2要因
入社タイミングでは、新人営業の誰もが自身の明るい未来をイメージしているはず。そのイメージが壊されてしまうことによって、「五月病」のようなモチベーション低下状態に陥ってしまいます。新人営業のモチベーションが低下する要因にはいくつかのパターンがありますが、もっとも多いのは「自信喪失」と「意義喪失」のふたつのケース。
「自信喪失」のケースとは、お客様と上手く話せない、何件商談しても受注できない、そんな日々を過ごしていく中で「自分に営業は向いていないのでは」と自信を失ってしまっている状態のこと。営業はほかの職種と比較すると業務内容がイメージしやすく、「コミュニケーションは得意だから、教えてもらえればできそう」という感覚を持っている新人は多いと思います。しかし、一筋縄ではいかないのが実際の営業活動です。
「意義喪失」のケースとは、「働く意義(価値や目的)」を重視する新人営業にとって、数字を追い続ける日々を「意義のあるもの」と捉えることが難しく、イメージしていた仕事内容とのギャップに悩んでしまっている状態のこと。昨今の採用市場のトレンドとして、給与や待遇だけでなく企業のビジョン・ミッションや顧客に提供する価値などの「働く意義」を重視してキャリアを選択する人が増えているという点も、若手のモチベーション低下要因を考える際の重要な観点となります。