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メンタルヘルスマネジメントの資格検定試験を受け、仕事で活かそう!

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 メンタルヘルスという言葉が広く浸透し、身体と同じように心もときに病気にかかることはよく知られるようになりました。特に仕事にまつわるストレスが心の不調を引き起こすことが問題視されるようになり、現在では部下の心の健康管理もマネジメント職の重要な職務のひとつに数えられています。そこで、本稿ではメンタルヘルスマネジメントの重要性や資格、資格取得のための検定試験についてご紹介します。部下のメンタルヘルスケアに悩んでいる方は、ぜひ一度チェックしてください。

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メンタルヘルスマネジメントとは

 そもそも、メンタルヘルスマネジメントとはどのようなことを指すのでしょうか。メンタルヘルスの定義や、職場におけるメンタルヘルスをおさらいしながら見ていきましょう。

メンタルヘルスとは

 メンタルヘルスとは、日本語で表すと「心(精神)の健康」です。世界保健機関(WHO)の定義では、「自身の可能性を認識し、日常のストレスに対処でき、生産的かつ有益な仕事ができ、さらに自分が所属するコミュニティに貢献できる健康な状態」とされています。

 

 メンタルヘルスを損なうと精神疾患に進行してしまう可能性があるのは、日々の健康をおろそかにすると生活習慣病に進行してしまうのと同じ。かつては精神疾患にネガティブなイメージが強かったため、メンタルヘルスにもネガティブなイメージが根強く残っていますが、本来は「心の健康」を示す、ニュートラルな意味の言葉なのです。

職場におけるメンタルヘルス

 職場においても、メンタルヘルスという概念は重要です。メンタルヘルスの不調は自覚症状がないケースが多いのですが、周囲の人から見れば表情や行動にサインが現れていることもあります。そのため、上司や同僚がいち早くサインに気づき、本人にメンタルヘルスの不調を気づかせることが大切なのです。

 

 メンタルヘルス不調を改善する第一歩は、自らがメンタルヘルスの不調に気づくことです。労働安全衛生法の改正で、従業員が50人以上いる事業所ではストレスチェックが義務付けられるなど、厚生労働省としても職場でのメンタルヘルス管理を重要視しています。

メンタルヘルスマネジメントの必要性

 上記のように、働く人のメンタルヘルス管理は企業にとっても重要な課題のひとつです。そこで、働く人のメンタルヘルスが不調に陥らないよう、職場環境を改善したり、ストレス緩和のための対策を講じたりする「職場におけるメンタルヘルスマネジメント」がよりいっそう必要とされています。

 メンタルヘルスマネジメントを行うことで、働く人はストレスなどによるメンタルヘルスの不調を起こすことなく、あるいは起こしたとしても回復し、業務において自らの能力を十分に発揮できます。1人ひとりが能力を遺憾無く発揮できる職場は、いきいきと活気に満ちることでしょう。

メンタルマネジメントとの違い

 メンタルヘルスマネジメントとよく似た言葉に「メンタルマネジメント」があります。この2つの言葉の違いについてもしっかりおさえておきましょう。

メンタルマネジメントとは

 メンタルマネジメントとは、「モチベーションを保つためのセルフコントロール、自己管理」のことを指します。プレッシャーを克服したり、重要な場面で集中したり、必要なときにリラックスしたりすることで、主にアスリートの世界で使われていた手法が広まりました。

 

 メンタルマネジメントは、目標までの到達方法が明確でないとき、迷いがあるときなどに使う自己管理の手法です。モチベーションが減退してしまいそうなとき、モチベーションを維持するために行います。

メンタルヘルスマネジメントとはどう違う?

 メンタルヘルスマネジメントとメンタルマネジメントは、言葉こそよく似ていますが、概念は全く異なります。

メンタルヘルスマネジメント メンタルマネジメント
目的 心の健康維持 モチベーションの維持
解決すべき課題 労働環境、人間関係、長時間労働など、ストレスが生じている原因 プレッシャー、集中力の散漫など、モチベーション低下につながる要因
メンタルの変化 マイナスからフラットへ フラットからプラスへ

 このように、メンタルヘルスマネジメントとメンタルマネジメントでは、目的や解決すべき課題、マネジメントによるメンタルの変化などが大きく異なります。言葉の意味を間違えて使わないよう、よく注意しましょう。

メンタルヘルスマネジメントの資格を取得するには

では、メンタルヘルスマネジメントを行うために、どのような資格があるのでしょうか。資格の種類と、代表的な資格の取得方法についてご紹介します。

メンタルヘルスマネジメント関連の資格の種類

 メンタルヘルスマネジメント関連の資格はさまざまですが、マネジメント職の方が業務の一環として職場におけるメンタルヘルスマネジメントを行う場合、次 のような資格を取得するのが良いでしょう。

資格名 概要
メンタルヘルス・マネジメント検定 働く人の心の健康と活気ある職場づくりを目指して、心の健康管理能力を身につける
精神対話士 職場で精神的ストレスを感じているなど、メンタルヘルスケアが必要な人に対し、対話を通じてケアを行う
産業カウンセラー  職場でのメンタルヘルスに関する教育や研修や、職場環境改善などのサポートを行う
認定健康心理士 職場のメンタルヘルス対策のうち、健康心理アセスメント・健康心理カウンセリング・健康教育プログラムの作成と実施などを行う

 このように、一口にメンタルヘルスマネジメントと言ってもその資格はさまざまであり、メンタルヘルスマネジメントへの取り組み方もさまざまです。今回は、その中でも代表的な資格である「メンタルヘルス・マネジメント検定」についてご紹介します。

メンタルヘルス・マネジメント検定とは

 メンタルヘルス・マネジメント検定とは、働く人の心の不調を未然に防ぎ、活気ある職場づくりを目指すため、メンタルヘルスケアの方法を学ぶ目的で行われる検定試験です。職場での役割に応じ、コースが3種類に分かれています。

対象 到達目標
I種
(マスターコース)
人事労務管理スタッフ、経営幹部など 自社の人事戦略・方針を踏まえ、メンタルヘルスケア計画、産業保健スタッフ、他の専門機関との連携、従業員への教育・研修等に関する企画・立案・実施が可能
II種
(ラインケアコース)
管理監督者(管理職) 部下が不調に陥らないよう日頃から配慮を行うとともに、不調が見られた場合は安全配慮義務に則った対応を行える
III種
(セルフケアコース)
一般社員 自らのストレス状況・状態を把握し、不調に早期に気づいて自らケアを行う。必要であれば、助けを求められる

 つまり、一般的な管理職であればII種のラインケアコースが適しています。一方、人事労務に携わる人や、経営幹部層なのであれば、I種のマスターコースに合格するのが望ましいでしょう。セルフケアコース・ラインケアコースは年2回受験可能ですが、マスターコースは年に1回のみの受験となるため、注意が必要です。

メンタルヘルス・マネジメント検定試験の難易度、合格率

 メンタルヘルス・マネジメント検定試験の難易度はコースごとに異なります。セルフケアコースが最も低く、マスターコースが最も高いのは問われる管理能力の重さから当然とも言えるでしょう。

 実際に、セルフケアコースの合格率は65〜80%程度とかなり高いのに対し、マスターコースの合格率は10〜20%程度と低くなっています。ラインケアコースの合格率は年によってもばらつきがありますが、だいたい50%前後です。

メンタルヘルスマネジメントの資格を取得し、社内のメンタルヘルスケアに役立てよう

 メンタルヘルスという言葉が広く認知され、職場でのメンタルヘルスケアが重視されるようになってきたものの、職場でメンタルヘルスケアを行える専門的な知識を持った人はまだまだ少ないのが現状です。部下のメンタルヘルスケアを考えるなら、資格取得を通じ、メンタルヘルスマネジメントについて学ぶことを検討してみてはいかがでしょうか。

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