優秀な人材を流出させない! ふたつのマネジメントポイント
1. コミュニケーションの頻度・内容
毎日5分間――1ヵ月で1時間のコミュニケーションをとりましょう。日々の会話の頻度が増えることで、信頼関係の構築につながります。「○○の仕事で困っていることはないかな」「この資料、すごくわかりやすい!」「商談を成功させてくれてありがとう!」など、些細な会話の中でさりげなく成果に対する褒め言葉や感謝の気持ちを伝えることで、モチベーションアップにつながります。とくに、テレワークではコミュニケーションの機会が減りがちです。「わかってくれると思った」ではなく、意識的に言語化することが非常に重要です。とくに、営業の場合は「数字」という成果で判断されがちであるため、数字に至るまでの配慮や気配りなどを含む「過程」をしっかり褒めてあげましょう。
2. 女性ならではの体調不良に配慮が必要
月に1回の生理では、立ち上がることすら辛くなるほどの体調不良になる方も少なくありません。薬を飲んだとしても、ダルさが残ったり、気分が憂鬱になったりすることもあります。また、妊娠中の方であれば、仮につわりが軽かった場合であっても、そもそもお腹が大きいまま働くこと自体が大変です。一見して元気そうに見えたとしても、オーバーワークを防ぐケアや、突発的な休みに対してもフォローができるような体制をつくっておきましょう。
このように、女性には「自分でコントロールできない身体の不調」があります。幸い、コロナ禍を契機にオンライン商談がグッと増加したため、体調に応じてオンラインの業務範囲を拡張するなど、臨機応変に対応できる組織が理想です。また、テレワークの場合、一見して「家で休みながら仕事ができる」イメージを持たれがちですが、実際には「過重労働」が課題と言われています。体調不良の場合に限らず、常にメンバーの業務量に目を向け、必要に応じて調整するなどの配慮が必要です。